新たな医療の可能性を切り拓く株式会社BioPhenoMAのマイクロ流体デバイス

新たな医療の可能性を切り拓く株式会社BioPhenoMA

株式会社BioPhenoMAは、2023年4月に設立されたスタートアップ企業で、医療分野における新しい技術の開発に取り組んでいます。彼らの最新の発表は、熊本で開催される「CHEMINAS48」で注目を集めています。

この高さのテクノロジーは、小型かつ簡便な装置により、タンパク質の定量を容易にし、疾患の早期発見や診断、治療に寄与することが期待されています。特に、今回開発されたマイクロ流体デバイスは従来の医療機器の課題を克服すべく、山梨大学との共同研究を経て、実現に至りました。

CHEMINAS48での新技術の発表

BioPhenoMAの発表内容は、特異な「CLOCK技術」を用いたマイクロ流体デバイスの開発です。この技術は、機器を一定の回転で操作することで試薬の制御を実現し、小型化とコスト削減を目指しています。これにより、多くの研究機関や医療機関が高感度のタンパク質解析を行えるようになる見込みです。

特に注目されるのは、「酵素サイクリング改良法」を通じた新しいマイクロ流体デバイスの効果です。この技術により、極微量のタンパク質を検出する手法が進化し、医薬品の効果を追跡することも可能になるでしょう。

生物物理学会での共同発表

さらに、BioPhenoMAは、早稲田大学と協力し、最近の研究成果を生物物理学会にて発表します。ここでは、がん細胞由来のエクソソーム内に存在するタンパク質にフォーカスし、抗がん剤の影響下でのGRP78タンパク質の活性化について報告される予定です。この研究は、がん治療における新たな治療法を模索する大きな一歩となるでしょう。