能登発酵食文化継承
2021-09-01 19:01:27

能登の発酵食文化を次世代に継承する産学官プロジェクト始動

能登の発酵食文化再生プロジェクト



能登地域は、豊かな自然環境の中で独自の発酵食文化を育んできました。その特異性は、酒や醤油、味噌といった一般的な発酵食品にとどまらず、魚醤である「いしり」や「こんか漬け」、さらには「なれずし」や「かぶら寿司」など、多岐にわたります。これらの発酵食は、能登の気候がもたらす保存技術や夏の高温多湿、厳しい冬に対する知恵から生まれたものです。

このたび、石川県では能登における発酵食文化を次世代に継承するため、産学官が協力したプロジェクトが始まります。このプロジェクトは、「能登の発酵食文化研究会」として、初回の会合が2021年9月3日に開催されました。場所はオンラインのZoomを利活用し、実際の取材は七尾市の「ホテル海望 NAGISA DINING」で行われました。

研究会の内容



第1部では、能登の発酵食文化に関する研究会が行われ、続いての基調講演では、八須ナンシー・シングルトン氏が「能登半島:場所、人々、道具、料理、発酵食文化」と題して講演を行い、地域の発酵文化についての深い考察が述べられました。

この研究会には、金沢大学、梅花女子大学、石川県立大学など、能登地域に関連する様々な有識者が参加し、発酵食の持つ文化的な価値について意見を交わしました。また、文化庁や石川県の各機関からのオブザーバーも参加し、議論をサポートしました。

地域の文化を次世代に伝える



この取り組みの背景には、能登の発酵食文化が地域の生活に深く根付いていることがあります。輪島塗などの伝統工芸品とともに、地域の人々は発酵食を通じて豊かな食文化を営んできました。そのため、発酵食の知識を次世代に伝えることは、地域文化を守り、新たな魅力を発信する上で重要です。

本プロジェクトでは、次のような具体的な取り組みが行われる予定です。

1. 能登の発酵食に関する文化的な価値を研究し、若い世代が関与する。
2. 食育プログラムを通じて、若者に発酵食の重要性を教える。
3. 研究成果をコンテンツとして発信し、若者に親しみやすい形で伝える。

このような形で、能登の発酵食文化を見つめ直し、次世代に受け継ぐためのプロジェクトが展開されます。特に、国内外から注目されている能登の食文化は、将来的に国の無形民俗文化財登録を目指す上でも重要な役割を果たすと期待されています。

発酵食文化の持つ魅力



発酵食は、単なる保存食としての役割だけでなく、地域の風土や人々の生活様式と深く結びついています。能登の発酵食は、その味わいだけではなく、制作過程や食べるシーンを通じて、地域の人々の知恵や文化を感じることができるものです。これからも能登の発酵食文化が、地域の誇りとして次世代に継承されていくことが望まれます。

私たちは、この取り組みの進展を注視し、発酵食文化を通じて能登の魅力を再発見する機会を待ち望んでいます。

会社情報

会社名
能登DMC合同会社
住所
石川県七尾市鍛冶町28
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 石川県 七尾市 能登 文化 発酵食

Wiki3: 石川県 七尾市 能登 文化 発酵食

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。