世界の海を越えて伝えた平和のメッセージ
4月13日にスタートした「ピースボート地球一周の船旅 Voyage 117」は、105日間にわたりアジア、アフリカ、ヨーロッパ、中南米、北米と様々な国々を巡りました。この旅には、広島と長崎の被爆者、そしてウクライナからの若者たちが同乗し、核廃絶や平和についてのメッセージを世界中で伝えました。7月26日には横浜港へと帰港し、その成果を報告することとなります。
ヒバクシャ地球一周 証言の航海
今回のプロジェクト「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」では、170名を超える被爆者との交流が行われました。この航海では、広島・長崎からの被爆者3名や核実験の影響を受けた米国人被害者が参加し、12の寄港地において証言会を実施しました。特にアイスランドでは冷戦終結の象徴的な場である「レイキャビクサミット」の会場を訪れ、歴史的背景を噛み締めながら証言の重要性を再認識しました。
被爆者たちは、国際会議や各国の大統領との面会を通じて、放射線がもたらす影響や核兵器禁止条約の理解を促す活動に努めました。国境を越えた交流は、放射線の影響が長期にわたって残ることを広く知ってもらうきっかけとなりました。
ウクライナ・ユース・アンバサダー
「ウクライナ・ユース・アンバサダー」プログラムには、日本に住むウクライナ出身の若者7名が参加し、彼らは旅の中でウクライナの現状についての理解を深めようと、乗客に向けて情報を発信しました。各地のウクライナ大使館の代表者との会話を通じ、ロシアによる侵攻の現状や国外避難民の状況についてのリアルな声を届けました。彼らは和平合意に向けた具体的なプロセスについても意見を交わし、未来への希望を語りました。
帰港記者会見のご案内
この度の航海を経て、ピースボートは7月26日(金)10時から大黒ふ頭客船ターミナルにて記者会見を開催します。参加して頂ける皆様には、これまでの旅の成果や平和の重要性について語る機会があります。参加予約は必要ですので、詳細は公式サイトをご覧ください。
発言者(予定)
- - 吉岡達也(共同代表)
- - 畠山澄子(共同代表/クルーズインターナショナルディレクター)
- - コルスンスキー・セルギー(駐日ウクライナ大使)
- - 被爆者やウクライナ若者らが登壇予定です。
このセッションでは、写真撮影の時間も設けております。
最後に
ピースボートの活動は、世界中の人々に核の恐怖や戦争の悲劇を伝える重要な役割を果たしています。地球一周の旅を通じて、平和のメッセージを広めるために人々が結束する姿は、希望の光となるでしょう。今後もこのような取り組みが続くことを期待しています。