ウィーン・フィルとともに奏でる音楽の未来
2024年11月18日、世界的に名高いウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、日本の能登で特別なコンサート『こどもたちのためのコンサート2024』を開催しました。このイベントは、公益財団法人サントリー芸術財団が主催し、被災地の子どもたちのための音楽支援活動の一環として行われました。
ウィーン・フィルのメンバー7名が参加し、石川県珠洲市のラポルトすずで約470名の中高生を招待。演目はベートーヴェンの「七重奏曲 変ホ長調 作品20」で、若き音楽愛好者たちが生のクラシック音楽に触れる貴重な機会となりました。演奏終了後には、飯田高校と緑丘中学校の吹奏楽部生との交流会も行われ、参加者たちにとって忘れられない思い出となりました。
参加した高校生は、「テレビでは見たことがあるが、直接目の前で演奏を聴くことができて感動した」と振り返ります。また、指導を受けた中学生は、「世界的な奏者から直接の指導を受けられて、非常に励みになりました。これを一生の思い出として心に刻みます」と語りました。
さらに、同日に行われた輪島市の「NOTOMORI特別演奏会」では、一般観客124名が再びベートーヴェンの七重奏曲を楽しみました。演奏を聴きながら、ある来場者は「演奏後に元気づけられました」と笑顔で話していました。
ウィーン・フィルとサントリー芸術財団の取り組みは、ただ演奏を届けるだけではなく、未来の音楽家を育て、次世代の聴衆を巻き込むことを目指しています。この取り組みは、音楽を通じた地域社会への貢献として重要な意味を持っています。
この活動は2024年1月に発生した能登半島地震の影響を受けた地域への支援も含まれています。ウィーン・フィルは、継続的に被災地を訪れ、コンサートを通じて子どもたちに音楽の楽しさや感動を届け続けています。
主催者であるサントリー芸術財団の理事は「私たちは音楽を通じて世界をつなぎ、未来を育んでいきたい」と話しています。
ウィーン・フィルとの交流を深めながら、ますます充実した活動を通じて、日本の音楽文化の発展に寄与し続けることでしょう。