名古屋産業科学研究所がaiESGと連携しスタートアップ支援を強化

中部TLOとaiESG、ESG価値向上に向けての連携

近年、企業活動においてESG（環境・社会・ガバナンス）への配慮が求められています。名古屋産業科学研究所中部TLOと株式会社aiESGが連携を締結し、スタートアップや中小企業のESG価値向上を支援する新たな取り組みが始まりました。この連携協定では、企業が持続可能性を重視した事業運営を行うための包括的な支援策が提供されることを目指しています。

ESGの重要性

近年、企業の評価は収益性だけではなくESGの観点からも行われるようになりました。投資家はESGに配慮した企業を特に重視し、その結果として企業の長期的な競争力に寄与する事が期待されています。特に日本においては、この傾向が顕著であり、多くの企業がこの動きに対応しようと努めています。

中部TLOの役割

中部TLOは、産・学・官の連携を通じた産業発展を支える公益財団法人であり、中部・東海地域の大学や研究機関が得た研究成果を企業の新たなビジネスへとつなげる活動を行っています。特に、経済産業省の支援事業「Go-Tech」の事業管理機関として、中小企業の技術開発を支援し、SDGsに沿った技術の発掘・育成にも力を入れています。しかし、限られたリソースの中で多様なESG要素を評価し、事業開発を進めることは小規模企業にとって困難が伴います。

aiESGとの連携

このような課題に対処するために、中部TLOは、最先端のAI技術を持つaiESGと協力します。aiESGは、優れた研究実績を持つスタートアップであり、ESG基準をわかりやすく可視化する技術を持っています。これにより、製品やサービスの定量的かつ包括的なESG分析を行い、企業がコストや性能面以外にもESG視点を取り入れた技術や事業開発を支援することが可能になります。

社会実装に向けた取り組み

中部TLOは、特に社会的責任を重視した事業展開を実現するため、支援の幅を広げていきます。同法人は新たな技術育成に向けた活動を積極的に進めており、公募事業のサポートや大学など公的機関との連携を通じて、研究開発成果を企業の新しいビジネスへと転換する懸け橋としての役割を担っています。加えて、公的資金だけでなく民間資金の活用を図りながら、産学連携を強化していく方針です。