Cloudflareが発表した2024年のインターネットトレンド
2023年12月9日、Cloudflareが「Cloudflare 2024 Year in Review」を発表しました。これは、全世界のインターネットに関するインサイトやセキュリティトレンド、特に2024年で注目されるインターネットサービスの調査結果です。このレポートは、インターネットの重要性がますます高まる中、その実態を明らかにしています。
インターネットの進化とその影響
インターネットは現代社会の基幹インフラとして、救命医療や地域社会のコミュニケーション、さらにデジタル経済の基盤を構築しています。レポートによれば、インターネットに接続する人やデバイスの数は増加の一途を辿り、全世界のトラフィックは前年比で17%の急増を記録しました。このことは、インターネットに対する依存度が高まっていることを示す傾向です。
CloudflareのCEO、マシュー・プリンスは、「私たちは現在、インターネットにほぼ常に依存しており、その影響は日常生活のあらゆる場面に広がっています」と語ります。SNSやスマート家電の利用、そしてネットバンキングなど、実生活の中でインターネットがどのように機能しているかを具体的に示しました。彼は、インターネットの利用状況や品質に関する包括的な見解を提供することの重要性にも言及しました。
2024年の主なトレンド
このレポートでは、特に注目されるいくつかのトレンドが明らかになりました。以下にその主な内容をご紹介します。
一番利用されたインターネットサービス
Googleは3年連続で最も利用されたサービスであることが確認されました。Facebook、Apple、TikTokがそれに続き、WhatsAppが初めてトップ10に登場しました。
生成AIサービスの動向
OpenAIは、生成AIサービスにおいて2年連続の首位を維持しています。新たにCodeium、Claude、CoPilotがトップ10入りし、進化するAI技術の勢いを示しています。
ゲームサービスの動き
ゲームの分野では、Steamが初めてトップ5入りを果たし、Minecraftも初めてランクインしました。Robloxは4年連続で首位を維持しています。
サイバー攻撃が最も多い業界
サイバー攻撃のターゲットとして、ギャンブル・ゲーム業界が最大となり、金融業界を超えました。特に、スーパーボウル前にはサイバー攻撃が急増しました。
インターネット遮断の現状
インターネットの遮断については、政府によるものが半数以上を占めています。抗議活動に伴うものや市民の不安を抑えるための措置として行われています。
悪意あるトラフィックの状況
過去一年間で見られた悪意あるトラフィックは平年並みで、全体の約6.5%がその可能性を示しています。これは2023年との差が小さいことを示しています。
攻撃的なAIボット
最近注目を集めているAIボットとして、ByteDanceのBytespiderとAnthropicのClaudeBotが挙げられ、全体のトラフィック量はわずかに減少しています。
データの重要性
Cloudflareのデータインサイト責任者、デイビット・ベルソンは、パンデミックによるインターネット利用の変化を受け、本レポートが持つ重要性について強調しました。「Cloudflare Radar」を通じて、インターネットのトレンドやパターンを誰もが簡単にアクセスできるようにしています。
まとめ
Cloudflareの「2024年のインターネットトレンド」は、トレンドを知るための貴重なリソースです。変化し続けるインターネット環境に対する理解を深め、より安全で確かな情報に基づくオンライン社会の実現を目指しています。詳細については、Cloudflareの公式サイトでご確認ください。これからのインターネットの動向に目が離せません。