令和6年5月の鉄道輸送実績が明らかに、旅客・貨物輸送ともに増加傾向
2024年8月29日、国土交通省は令和6年5月分の鉄道輸送統計を発表しました。この統計によると、全国の鉄道による旅客輸送量は、前年同月比で4.0%の増加を記録し、20億2159万人が輸送されました。なお、2019年(コロナ前)と比較すると8.6%減となっています。旅客人キロ総計では342億人キロで、前年同月比3.7%の増加、しかし2019年比では9.7%の減少となっています。
鉄道旅客輸送では、JR旅客会社の輸送人数が751,196千人で、前年同月比103.0%の増加を見せています。特に新幹線の利用が顕著で、30,044千人を記録し、前年から8.9%増加しました。
一方、民鉄(JR以外)の輸送人数も増加し、1,270,395千人を記録。全体の旅客輸送量は2,021,591千人、旅客人キロは34,227,339千人キロに達しました。
次に、鉄道貨物輸送についてですが、全体の貨物数量は290万トンで前年同月比0.3%の微増となりました。それに対して、2019年比では10.6%減少しています。貨物トンキロは14億トンキロを超え、前年同月比5.8%の増加を見せていますが、依然として過去の水準には達していない状況です。
特にコンテナ輸送が注目されており、1,592,813トンに達し、前年同月比106.2%の伸びを記録しました。ただし、車扱いの貨物は1,310,686トンで前年同月比93.9%と減少傾向にあります。
全体の億トンキロでは、貨物は2,903,499トンで前年同月比100.3%の安定した数字を維持しました。
このように、鉄道輸送は顕著な回復傾向を見せており、特に旅客輸送においては、新幹線を中心に多くの利用者を迎えています。今後も交通機関の利用状況を注視していく必要があるでしょう。