バイオフォーミス、ソフトバンクから資金調達でデジタル医療をさらに進化
バイオフォーミス、ソフトバンクからの資金調達で新たな時代へ
デジタルセラピューティクス分野で急成長を遂げているバイオフォーミス(Biofourmis)は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2の主導により、シリーズCラウンドで1億ドルの資金調達を成功させたことを発表しました。この資金調達ラウンドには、既存の投資家であるOpenspace VenturesやMassMutual Ventures、Sequoia Capital、EDBIも参加しており、バイオフォーミスの成長を加速させる重要なステップとなっています。
バイオフォーミスは、個別化予防医療の実現に向けたデジタル医療の最前線で活動する企業です。以前のシリーズBラウンドで3,500万ドルを調達してからフォローアップ機会を得た同社は、世界中の製薬会社および医療システムと新たなパートナーシップを形成し、着実に収益を成長させています。特に、ウェアラブルバイオセンサーの企業であるBiovotionと、武田薬品のがん治療のデジタル治療薬を手がけるGaido Healthの買収は、同社の技術力を高め、新たな市場への進出を後押ししています。
医療の変革に向けたビジョン
バイオフォーミスのCEO、クルディープ氏は「新型コロナウイルス感染症の影響で、遠隔モニタリングやデジタルセラピューティクスが急成長した」と語ります。彼のビジョンは、デジタル技術を活用して、急性期の治療から最適な薬物療法まで、多様な患者ニーズに応えるソフトウェアベースの治療を提供することです。今回の資金調達により、同社はグローバルな展開を加速し、医療システムとより深い統合を推進する計画です。
資金は、特に心臓病や呼吸器疾患、がんの各領域でのデジタルセラピューティクスソリューションの開発や商業化に使用される予定です。バイオフォーミスは具体的な施策として、AIと機械学習を活用して、個別化された治療や予防ケアを進めていくつもりです。
新たな組織の展開
新たな資金調達に伴い、バイオフォーミスは組織を再編成しました。新たな事業構造には「Biofourmis Therapeutics」と「Biofourmis Health」の二つの主要部門が設けられ、それぞれの特性に応じたサービスを提供します。
Biofourmis Therapeutics
この部門では、臨床的に検証されたデジタル治療法の開発を重視します。これにより、未だ治療法が見つかっていない疾患の管理や治療に焦点を当て、薬物療法と併用することで患者の転帰を改善することを目指しています。この「薬を超えた薬」というモデルを採用することで、製薬企業から処方されるデジタル治療法が一般的になる可能性があります。
Biofourmis Health
一方で、この部門は患者の遠隔管理に特化します。急性期から慢性期の患者を対象に、AIに基づくBiovitals®プラットフォームを利用して、個別化されたケアを提供します。特に、心不全やがん患者の治療において、入院期間の短縮や再入院の防止を図り、医療費を削減することができます。
クルディープCEOは「この7ヶ月間、医療の進展は5年分の進化を遂げた」と強調します。今回の資金調達により、より多くの医療関係者や顧客をサポートする計画が急速に進むことでしょう。
バイオフォーミスの使命
バイオフォーミスは、患者にパーソナライズされたテクノロジーを提供し、より良い医療の成果を実現することを使命としています。独自のBIovitals®プラットフォームによって、急性冠症候群やCOPD、慢性疼痛などの疾患のリスクを先見するデジタル治療の未来を切り開いています。今後のバイオフォーミスの活動に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
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Biofourmis Inc.
- 住所
- 33 Arch St, 17th Floor Boston, MA 02110 USA
- 電話番号
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