絵本と子ども
2023-02-25 16:12:42

子どもと絵本の関係を探る新刊『はじめての絵本』の魅力とは

子どもと絵本の関係を探求する一冊



絵本は子どもたちの成長において重要な役割を果たす存在です。その一冊が、磯崎園子さんが書いた『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』です。この新刊は、20年間の読者の声を基に、絵本と年齢、そして子どもたちの反応に焦点を当てています。

絵本選びの現状



磯崎さんは、人気の絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」の編集長として、年間約2000点の新刊絵本が登場する中で、絵本選びの難しさを痛感しました。多くの大人がどの絵本を選ぶべきか悩んでいる現状を見つめ、彼女は「絵本と年齢」の関係に挑むことにしたのです。

「私たちが絵本と年齢の関係を真剣に考えることは少なかったのかもしれません。」と磯崎さんは語ります。子どもたちが各年齢に応じてどのように絵本を楽しむかを理解することが、絵本選びをよりスムーズにするカギだと考えています。

子どもたちの反応を探る



本書では、特に注目されているのが子どもたちの年齢による反応です。たとえば0歳児の反応は一見難しいものですが、彼女は「赤ちゃんは宇宙人!?」という章で、視力が未熟である赤ちゃんが本当に求めているもの—刺激や音、色の動きを強調しています。具体的には、音や視覚に訴える絵本『じゃあじゃあびりびり』や『お?かお!』を紹介しています。

子どもを主役にした絵本ガイド



『はじめての絵本』の最大の特徴は、子どもが主役である点です。これまでの絵本ガイドは大人主導でしたが、磯崎さんは子どもたちの反応やエピソードを中心に構成しています。このアプローチによって、絵本と子どもたちの関係がより愛おしく感じられる内容になっています。また、赤ちゃんをもつ親への贈り物としても非常におすすめです。

絵本と年齢の深い関係



磯崎さんは、絵本と年齢の結びつきを具体的に示すことで、読者に新たな視点を提供しています。絵本は年齢によって楽しみ方が変わるものの、その出会いがどの年齢であるかによってその価値が変わってくるという考え方が、この書籍の根底に流れています。年齢による区切りが時には出会いを制限する可能性もあるため、様々な年齢の絵本を比べながら読んでいくことで、子どもたちの個性に寄り添う絵本選びができるでしょう。

絵本の楽しみ方を広げる



磯崎さんは読書を通じて、子どもたちの創造性と感受性を育む力があると信じています。彼女は、「この本を読み終えた後には、ぜひ自分自身で絵本を探しに行ってほしい」とも述べています。その分だけ、読者が自ら絵本の世界に飛び込むことを促進する姿勢が、彼女の仕事への情熱が感じられます。

書籍概要



『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』は、磯崎園子の著作で、三浦太郎が装丁を手がけています。 ISBN: 978-4-593-10364-5 価格は1,760円(税込)で、四六判並製の可愛らしいサイズです。

この本は、絵本が子どもたちや大人に何をもたらすかについて、新たな視点と深い理解を提供してくれる一冊です。

会社情報

会社名
株式会社静山社ホールディングス
住所
東京都千代田区九段北1-15-15
電話番号
03-6261-6691

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