驚愕の落札額！高級コーヒーの新風、1杯1万円の実態とは

2022年6月28日、日本時間午後5時。エチオピアのゲシャビレッジオークションでは、コーヒー愛好家を驚かせる出来事が起こりました。国内ロースターの3社が集結し、1位となるコーヒーロット『Champions Reserve GVA RSV .1』を約464万円で落札したのです。この価格は、2021年の1位ロットの約3倍にもなり、歴史的な落札額となりました。

ゲシャコーヒーとは何か

ゲシャ（またはゲイシャ）コーヒーは、2004年にパナマのラ・エスメラルダ農園がベストオブパナマで優勝することで世に名を知らしめました。その際、体験された「複雑な花の香りと爆発する果実味」は、多くのコーヒー愛好家の心をつかみました。その結果、オークションでの取引価格も高騰し、ゲシャは今や世界で最も珍重されるコーヒーの一つとなっています。

エチオピアを発祥とするジェシャコーヒーは、特に栽培方法や環境に配慮されており、農園には多くの野生動物が共存する自然豊かな環境が広がっています。このような特性が、ゲシャのユニークな風味を生み出している要因です。

落札の背景と社会的貢献

日本のロースターであるSelam Store Tradingは、エチオピアからコーヒー生豆の卸販売を行っています。オークションに参加した3社は、エチオピアコーヒーとの出会いが自身のキャリアに大きな影響を与えたことから、社会貢献の一環としてこのオークションに参加しました。彼らは、オークションでの落札を通じてもたらされる価値が、農家に還元されることを望んでいます。

特に、『Champions Reserve GVA RSV .1』は、サンプルチェックで圧倒的な高評価を獲得し、ロースターの熱意がこの落札を支えました。結果的に、このコーヒーは2022年8月末に日本に到着し、10月から順次販売が始まります。

1杯1万円のコーヒー販売開始

落札されたコーヒーの販売は始まっており、東京都千駄木にあるignisでは9月27日に開始されました。この高額なコーヒーに興味を持つファンが続々と訪れ、多くの支持を得ているとのこと。また、渋谷のアシッドコーヒーや池袋のWAVY COFFEE ROASTERSでも販売が予定されており、いずれも質の高い特殊な焙煎方法が用いられる予定です。

ゲシャビレッジについて

ゲシャビレッジコーヒー農園は、エチオピアの豊かな自然環境の中に位置しており、持続可能な農業方法で知られています。この農園を設立したのはエチオピア出身のラヘル夫人とアダム氏で、彼らの情熱が世界最高のコーヒー生産へとつながりました。

この農園では、環境保護の観点からアグロフォレストリー農業を取り入れ、水の使用を最小限に抑え、持続可能な取り組みにも力を入れています。

コーヒーとコミュニティ

また、ゲシャビレッジのオークションは、地域の農家を支援するための重要な役割を果たしています。このオークションによって生まれた収益は、Gesha Village Foundationをサポートするために使われ、農家への教育や情報交換の場を提供しています。

キーワードとなるゲシャコーヒーは、単なる嗜好品であるだけではなく、環境保護や社会的活動と深く結びついた存在です。今後もこの素晴らしいコーヒーの魅力は多くの人に広まっていくことでしょう。