企業向けBio-SPM技術共同研究課題募集
金沢大学ナノ生命科学研究所(WPI-NanoLSI)は、未来の産業技術を共に創造するため、企業との共同研究を募集します。この取り組みでは、WPI-NanoLSIが誇る高度なバイオ-走査型プローブ顕微鏡(Bio-SPM)技術が活用され、様々な分野での革新的な成果が期待されます。
Bio-SPM技術とは
Bio-SPMは、ナノスケールで生体試料を観察することができる高解像度の顕微鏡技術です。これにより細胞や分子といった微細な構造を観察でき、特に生物学や材料科学の研究において非常に重要です。今回の共同研究は、バイオ試料にとどまらず、広範な素材や有機高分子、さらには固液界面の研究をも対象とします。
企業の技術やアイデアと、WPI-NanoLSIの革新的なBio-SPM技術が手を組むことで、従来の計測技術では不可能だったナノメートルレベルの現象を動画として記録することができるかもしれません。これにより、新しい研究や製品開発の可能性が大いに広がります。
応募の詳細
共同研究の応募は、以下のリンクを通じて行うことができます。企業は自ら適したWPI-NanoLSIの研究者を指定することも可能です。また、ご提案の内容に応じて、適切な共同研究相手を見つけるサポートも行います。
応募期限は令和7年11月28日までで、採択される件数は若干名と限られています。選考は、提案内容とBio-SPM技術との適合性を重視して行われ、多くの応募があった場合にはお断りすることもあります。
応募詳細はこちらをクリックしてご確認ください。
WPI-NanoLSIの成果
80名以上の研究者と約60台のBio-SPM装置を用い、WPI-NanoLSIは数多くの顕著な研究成果を上げています。例えば、微小管内の詳細な構造分析(Nano Lett., 2025年)、脳内のグルタミン酸受容体分子の動的観察(ACS Nano, 2024年)、インフルエンザウイルスのゲノム合成過程の観察(ACS Nano, 2024年)などがあります。
これらの研究成果は私たちの研究の熱意と技術の発展を証明し、さらに多くの新たな発見を促していくことでしょう。
お問い合わせ
より詳細な情報や応募に関するご質問は、金沢大学ナノ生命科学研究所の国岡までお問合せください。電話(076-234-4574)、またはEメール(nanolsi_openf01@adm.kanazawa-u.ac.jp)にてお気軽にご連絡ください。
金沢大学ナノ生命科学研究所はグローバルな研究機関として、世界の科学技術の発展に寄与しています。Bio-SPM技術もその一環として、私たちの未来を切り開く力となるでしょう。