超撥水技術「HIREC」の新展開
NTTアドバンステクノロジ株式会社(通称NTT-AT)は、その革新的な超撥水材料「HIREC®(ハイレック)」において、環境に配慮した新たな一歩を踏み出しました。特徴的な撥水性能はそのままに、フッ素化合物(PFAS)を一切含まない新しいHIRECを開発したのです。この新素材は、2025年内からの販売を予定しています。
HIRECの優れた特性と背景
「HIREC」は、接触角150度以上を誇る圧倒的な撥水性と長期的な安定性を兼ね備えています。そのため、雨や雪、氷などが付着するのを効果的に防ぎます。様々な分野で活用されており、通信インフラやアートの保護など、用途は多岐にわたります。
以前からHIRECは、広く用いられていたPFASを含まない製品として注目を集めてきましたが、国際的な環境規制が進む昨今、PFASフリーに関する研究が急務でした。NTT-ATは、国際的に規制対象となる有害なフッ素化合物を排除しつつ、その優れた性能を維持することに成功しました。
新しいHIRECの特長
今回の新製品は、従来のHIRECと同等の超撥水性を保ちながら、フッ素を一切使用していない非フッ素の素材です。特筆すべきは、光透過率が向上した点です。可視光透過率は約5%から約40%へと大幅に改善され、これにより新たな適用分野の拡大が期待されています。
新しいHIRECは、用途に応じて2つのラインナップが用意されています。
- - 水系:保管や輸送が容易なタイプ
- - 溶剤系:速乾性と耐久性に優れたタイプ
また、エアゾールタイプの開発も進行中で、より幅広いニーズに応える製品群が整いつつあります。
先進的な販売計画
新しいHIRECの販売は、2025年11月を予定しています。具体的な価格に関しては、NTT-ATの公式ウェブサイトまたはお問い合わせ先から情報を確認できます。顧客の環境意識が高まる中、ファッショナブルで機能的な撥水材料がますます求められるでしょう。
未来の展望
NTT-ATは、新HIRECの開発を通じて、変化する社会のニーズに応える製品を提供していくことを目指しています。また、従来のHIRECが持つ独自の防汚機能(セルフクリーニング機能)についても継続供給し、さらなる選択肢の提供を行う予定です。
これからの環境意識の高まりに応じて成長を続けるNTT-ATの超撥水材料「HIREC」は、新しい時代のニーズに応える製品となることでしょう。詳細情報は、
NTT-ATの公式ウェブサイトで確認できます。