外出がもっと楽しく!がんサバイバーが作った帽子「モン クール」
2023年、モードな帽子を手掛けるブランド「coeur(クール)」から新たに展開されるブランド「モン クール」が注目されています。デザイナーのMichiko Ueda氏は、自らのがん治療の経験を基に、抗がん剤治療を受ける方々がファッションを楽しめるようにと、オシャレで快適な帽子を開発しました。今回、Makuakeにて先行予約が始まり、多くの人々にその魅力が伝わっています。
「モン クール」の誕生背景
「モン クール」はフランス語で「私の心」を意味します。このブランドは、Ueda氏の闘病経験から生まれたことが大きな特徴です。彼女が乳がんと診断された際、抗がん剤治療による脱毛を経験し、彼女は多くの方が抱える不安や悩みに共感したのです。また、ウィッグやケア帽子の選択肢が限られていることも実感しました。そのため、「モン クール」を通じて、もっと自由にファッションを楽しんでほしいという思いからこのブランドは立ち上げられました。
このブランドが提供するのは、脱毛をカバーしつつもオシャレを楽しむことができる帽子です。デザインにもこだわりがあり、見た目にも内面にもやさしい素材を使用しています。のびのびと外出を楽しみ、周囲の目を気にせず生き生きと過ごすことができるように。そんな願いが込められています。
Michiko Ueda氏の帽子作りへの情熱
Michiko Ueda氏は、約30年前に東京の代官山で「coeur」をスタートさせました。彼女は皇室の帽子デザイナー、平田暁夫氏の教えを受け、オートクチュールの技術を習得しました。その後、独自のブランドとして自身のスタイルを確立し、多くのセレクトショップやデパートで取り扱いが行われています。
Ueda氏の情熱は「被る方々の気持ちを大切にすること」にあります。「モン クール」でも、その思いを受け継ぎ、さまざまな方が日常生活で気軽に使えるデザインに仕上げられています。
モン クールのこだわり
1. 素材へのこだわり
「モン クール」では、肌に優しい素材が使用されています。たとえば、柔らかなウールガーゼを用いた帽子は、脱毛中でも快適に過ごせるように設計されており、内側のリボンも肌を痛めない素材で作られています。
2. パターンの工夫
立体裁断を用いたパターンを採用し、ボリューム感を維持する仕上がりです。これにより、脱毛をしていることを感じさせないデザインが実現されています。
3. カラー選択
オシャレで元気が出るカラーも豊富に揃えられています。ベーシックなカラーはもちろん、明るい色やタータンチェックもラインナップに加わっています。
商品ラインナップ
「モン クール」では、現在5種類の帽子がMakuakeにて先行予約販売されています。各アイテムは、機能性とファッション性を兼ね備え、どなたでも使いやすいデザインです。
- - ウールガーゼハット:軽くて柔らかいハットで、脱毛をカバーしつつオシャレ感を演出。
- - ウールブークレベレー:かわいらしさとエレガンスが両立したベレー。お出かけ時にもぴったり。
- - リヴァーシブルスカーフ:シンプルながらも使いやすいアイテムで、おしゃれにコーディネート。
- - インナースカーフ:気になる脱毛部分をカバーする新しい提案で、多様な帽子に合わせやすい。
- - ウールバケットハット&ニット:オシャレ度と実用性を兼ね備えた、寒い日にもぴったりのアイテム。
おわりに
「モン クール」には、誰かの心に届くようにとの願いが込められています。帽子を通じて、少しでも日常が楽しく感じられること、また、悲しみや不安を和らげる一助になれることを目指しています。自分自身の経験を元にしたユニークなプロジェクトは、今後も注目されることでしょう。ぜひ一度、「モン クール」を試してみてはいかがでしょうか。外出がもっと楽しくなることでしょう。