新しい研究力向上のためのプラットフォーム、Science Talks
この度、研究者や有識者たちが集まり日本の研究力を真剣に考えるための新しいディスカッションプラットフォーム「Science Talks」が始まりました。この取り組みは「ニッポンの研究力、このままではいけない!」という懸念から生まれ、オンラインコンテンツの配信やシンポジウムの開催を通じて問題意識を共有し、具体的なアイディアを持ち寄ることを目的としています。
近年のデータを見ても、日本の研究論文の出版数は向上しているものの、欧米や中国などのアジア諸国に対し、十分な成長を遂げているとは言えません。この状況を受け、Japan Science Talksは、日本の研究者が今後10年、20年と生き残るための環境が整っているのかを考え、議論する場となります。
シンポジウム委員会の設立
「ニッポンの研究力を考えるシンポジウム委員会」が立ち上がり、これに基づいてScience Talksが開設されました。このプラットフォームでは、研究者同士が影響しあう場として問題意識を共有し、立場や分野の異なる研究者が一堂に会して議論する機会を提供します。これにより、未来の研究環境を形作るための具体的な解決策を模索します。
参加型イベントの第一回テーマ
記念すべき第一回シンポジウムのテーマは「ニッポンの研究力を考える-未来にむけてどう研究費を活用するか-」です。基礎研究力の向上には、研究者の能力や研究環境、教育、コミュニケーション力など多くの側面が複雑に絡んでいますが、第一回では「研究費と研究評価」に焦点を当てます。研究費はアウトプットへの先行投資であるため、その重要性は計り知れません。
日本では研究費の総額はわずかに増加していますが、多くの研究者は実際に必要な資金が不足していると感じています。その背景には、日本の研究費が本当に十分であるのか、また必要なところに適切に配分されているのかという疑問があります。このシンポジウムでは、研究者の能力を正当に評価し、効率的に資金を配分するための厳密な指標が求められていることを強調します。
知見を共有する場
この第一回シンポジウムでは「ニッポンの研究力を上げるためには、まず研究費の問題を解決するしかない!」との認識を持つ五名の専門家(研究者、大学経営者、文部科学省及び財務省の政策立案者)がスピーカーとして登壇します。このイベントは単なる講演会ではなく、参加者全員が意識を共有する「完全参加型」のイベントです。オンライン参加も可能で、広く多様な意見が集まります。
イベント詳細
- - 日時: 2023年10月19日(土)13時~17時
- - 場所: 東工大蔵前会館くらまえホール
- - 参加方法: ウェブサイトより申し込み
- - お問い合わせ: [email protected]
参加申し込みやさらに詳しい情報は、
Science Talks公式ウェブサイトをご覧ください。また、公式Twitterもフォローして最新情報をチェックしましょう。
主催は「ニッポンの研究力を考えるシンポジウム(Science Talks)委員会」であり、共催にはカクタス・コミュニケーションズ(英文校正エディテージ)と科学新聞社が名を連ねています。私たちの未来を変えるために、ぜひご参加ください。