EVワイヤレス充電
2022-05-25 14:00:08

富士ウェーブが実証実験へ、EVワイヤレス充電の新しい時代を切り開く

富士ウェーブが目指す次世代型交通網



2023年、富士ウェーブ株式会社が日本航空学園や山梨県、甲斐市、富士山の銘水株式会社と連携し、世界初となる電界結合方式によるEVワイヤレス走行中給電の本格的な実証実験に向けての協定締結が発表されました。これは2021年に締結された産学官連携協定を具体化し拡大させる一環として位置付けられています。具体的には、日本航空学園の敷地内に周回コースを設け、約500メートルでの実証実験が行われることになります。

電界結合方式の重要性



EVのワイヤレス充電技術は、バッテリーEV車や燃料電池車に比べ、利便性や安全性、環境性において優れた特性を持っています。その中でも、電界結合方式はEVに最も適した給電方法として注目されています。この方法による充電技術は、移動しながら充電が可能であるため、充電ステーションの設置数を大幅に削減し、運転の手間を軽減します。これにより、EVの利用がさらに拡大し、渋滞の緩和やエコロジーな交通インフラの構築が期待されています。

5者協定での多様な取り組み



富士ウェーブの他、参加企業と自治体も協力しながら、別の2つの取り組みも平行して行います。これにより、実証実験が単なる技術検証にとどまらず、地域活性化や教育といった多面的な成果が得られることを狙っています。特に、地域の若者たちがこのプロジェクトに関与することで、未来の技術者や研究者が育っていくことでしょう。

未来への展望



富士ウェーブは、今後もそのコア技術である電界結合方式を活用し、自動車や電車といったモビリティ分野、また家電などにも技術を展開していく方針です。特に、次世代型都市構想の実現に向けた取り組みとして、10年間でワイヤレス給電市場の規模を2兆円にまで拡大を目指しており、カーボンニュートラル達成への貢献も視野に入れています。こうしたビジョンを実現することで、未来の交通網を見据えた持続可能な社会の実現を目指す姿勢が伺えます。

このように、富士ウェーブ株式会社の取り組みは、単なる技術革新に留まらず、地域社会や環境への影響を考慮に入れた持続可能な発展を志向しています。次世代型の交通網として、このEVワイヤレス充電技術がどのように普及していくのか、今後の展開が非常に楽しみです。

会社情報

会社名
富士ウェーブ株式会社
住所
山梨県富士吉田市上吉田4961-1
電話番号
03-5524-3600

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