災害備蓄品を活用した新たなクラフトビールの誕生
東日本大震災以降、私たちの生活の中での災害対策はますます重要なものとなりました。施設や企業が備蓄用の食品やロングライフフードを確保する姿が見られる中、余剰となった食材の廃棄が問題となっています。こうした状況を受け、株式会社Beer the Firstが提案するのが、廃棄予定の災害備蓄品を活用したクラフトビールの製造です。
この企業は「自然とわたしに美味しい一杯」を目指し、2021年から廃棄される運命にある食材を使用する取り組みを開始しました。最初の成果として、ローンチされたのが「RE:BREAD」というホワイトエールスタイルのビール。このビールは、神奈川県の人気セレクトショップ、横浜高島屋地下食料品の「ベーカリースクエア」が提供する、廃棄間近のパンを原料としています。麦芽の23%を代替する形で使用され、閉店後の食品ロス削減に貢献しています。ビールは2021年8月18日に販売を開始し、環境に配慮した製品として注目を浴びました。
さらに、Beer the Firstは東京都と連携し、2030年までに食品ロスを半減するための取り組みを行っています。これは「フードテックを活用した食のアップサイクル促進事業」の一環で、廃棄間近の食材を利用して新しい価値を生み出すチャレンジです。
新しいクラフトビールのラインナップ
1. White Thumb Rice
- - 価格: 715円(税込)
- - 内容量: 330 ml
- - ABV: 6%
- - 賞味期限: 240日
- - 保存方法: 常温
- - 商品説明: コールドIPAスタイルで、ラガー酵母を活用し、ホップのフレーバーを強調した一品です。主原料の20%には「アルファ米」を使用し、ドライでクリスプな飲み口を実現。
2. Brown Thumb Knapan
- - 価格: 715円(税込)
- - 内容量: 330 ml
- - ABV: 5%
- - 賞味期限: 240日
- - 保存方法: 常温
- - 商品説明: ブラウンエールスタイルで、ローストした麦芽の深いコクと、カンパンから得られる香ばしさが広がります。飲みやすさも魅力の一つです。本来の麦芽の10%をカンパン代用し、食品ロスの観点からも特別な一杯に仕上がっています。
購入方法
この2種類のビールは、横浜高島屋地下1階のFoodies' Port2和洋酒売場および、後日ECサイトでも購入可能となります。
お問い合わせ
さらに製品や取り組みに関しての詳細は、株式会社Beer the Firstの公式ホームページやメールにて問い合わせが可能です。これからの飲み物として、環境保護に寄与するビールを楽しんでみませんか?
日本初の試みとして、災害備蓄品をアップサイクルしたこのクラフトビールは、環境への優しさだけでなく、美味しさも兼ね備えた新たな選択肢です。ぜひ、手に取ってみてください。