2024年11月9日、東京で開催される「AMED社会共創EXPO」に、ソニーグループ株式会社のクリエイティブセンターが参加します。このイベントは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が主催し、医療分野の研究開発をどう進めるべきかを考えるものです。昨年に続く第3回目の開催となります。
今回のテーマは「社会共創の多様性と可能性」と「医療を共に創る」、「共に感じて楽しむデザイン」となっており、多様な視点からのオープンダイアローグが行われます。
ソニーのデザイン部門は、障がいのある人々や高齢者との協働を通じて、独自の視点を取り入れたインクルーシブデザインに取り組んでいます。その中で「ともに感じてともに楽しむために科学技術のできること」というセッションにも参加しますが、これは特に注目の一つと言えます。
このセッションでは、ソニー・ミュージックエンタテインメントと共同で開発した二つのプロジェクトが紹介される予定です。まず「ハグドラム」は、手のひらで打面を叩くことで発生する音を光と振動で感じることができるドラムです。具体的には、叩いた位置によって異なる音が出力され、さらに抱えることで周囲の音も振動として実感できます。これにより、音楽の存在をより身近に感じながら楽しむことができるのです。
もう一つのプロジェクト、「XRキャッチボール」は視覚障がいのある方との対話から生まれたアイデアで、仮想的なボールをやりとりする体験が特徴です。プレイヤー同士は向かい合って、音のリズムを頼りにテンポ良くボールを投げます。この仕組みは、視覚に頼らない新しい遊びの形を提供しており、大切なのはコミュニケーションの楽しさです。
今回のイベントでは、これらのプロジェクトの展示も行われ、誰でも自由に体験できる機会が提供されます。正確な体験時間は16:00から17:00を予定しています。この機会に、ソニーのデザイナーたちが描く、すべての人に感動を分かち合うデザインの未来について考えることができるでしょう。
「AMED社会共創EXPO」の詳細は、公式ウェブサイトで確認可能です。このイベントは、デザインを通じた医療の新しい可能性の探求に向けて、参加者同士が知見を共有し合う重要な舞台となります。ソニーのクリエイティブセンターは、このような社会的意義のあるイベントにおいて、デザインの可能性を広げていくことを目指しています。