大丸別荘が生まれ変わった!
福岡県筑紫野市にある老舗旅館、大丸別荘が、館内の売店をリニューアルしました。これまでの「地のもの」と「大丸別荘らしいもの」をテーマに、地元の食材やオリジナル商品を揃え、湯上がりの余韻を自宅へ持ち帰る新たなスポットとして生まれ変わっています。
リニューアルの背景:地元へのこだわり
大丸別荘は、1855年の創業以来、食材の選び方や館内のしつらえ、アメニティにおいても「本物」を大切にしてきました。今回のリニューアルは、そんな価値観をゆっくりと楽しんでもらうために、地元筑紫野の食材をベースにした商品ラインナップを揃えています。これは、日帰りのお客や入浴目的の方が気軽に立ち寄れる「旅の余韻を持ち帰る”もうひとつの玄関口”」として、地域とのつながりを深めることを意図しています。
空間デザインへのこだわり
新しい売店は、大丸別荘らしい和の意匠を最大限に活用しながら、商品の魅力を引き立てるための明るい空間に生まれ変わりました。例えば、来客を迎える「迎賓の間」とのデザインや動線を一体化させ、ショーケースや陳列棚の高さを統一することで、見やすく、また写真映えするような配置に整えられています。
木調の什器でコーディネートされたこの空間は、旅館全体の世界観に溶け込むように仕上がっており、ただ買うだけの売店としてではなく、「大丸別荘という体験の延長線上にある場所」となるよう細部まで工夫されています。
多彩な商品の取り扱い
地元筑紫野の食材
- - うちのたまご:新鮮で栄養価の高い地元産の卵
- - 地元の加工品:筑紫野の特産物を使用した様々な品々
- - 季節の味覚:その季節に特有の美味しい食材も取り揃えています。
大丸別荘オリジナル商品
- - オリジナル菓子:ハラペコラボとのコラボレーションによる特別なお菓子
- - マイルドスムージングソープ:松山油脂と共同開発した、肌にも優しい石鹸
160年の歴史を感じる商品
- - 文化財建築をモチーフにした商品:旅館の魅力を胸に秘めた一品
- - 地域の職人による一点物:ここでしか手に入らない貴重なアイテムたち
今後の展開
このリニューアルは、大丸別荘の160周年を記念した一環で、「大丸別荘リニューアルプロジェクト」の重要なステップでもあります。今後は、季節限定のミニマルシェやオリジナル商品開発、EC展開も含めたさまざまな活動を計画中。さらに、地元食材と旅館文化をつなぐコラボレーションにも力を入れ、文化の発信基地としての役割を果たしていく予定です。
まとめ
新しい売店は、旅の余韻と地域の魅力が融合した「もうひとつの大丸別荘」として、宿泊客はもとより地域の方々にも愛される場を目指しています。滞在後にも「宿の物語」を感じ、楽しむことができるこの場所は、今後も地域文化を大切にしながら広がりを見せることでしょう。