TOTOギャラリー・間が開設40周年を迎える建築文化の拠点

TOTOギャラリー・間の40周年が示す建築文化の未来

TOTO株式会社が運営する「TOTOギャラリー・間」は、2025年10月に開設から40周年を迎えます。このギャラリーは、東京都港区に位置し、建築文化の発展と育成に寄与することを目指して1985年に立ち上げられました。これまでに展覧会は累計179回、講演会は313回に及び、延べ158万人以上が参加してきました。

建築文化のエコシステム

TOTOギャラリー・間は、展示コンセプトや空間デザインを出展者である建築家に委ね、彼らの個性が活かされる場として成長してきました。展覧会を通じて建築の多様な価値を伝え、さらなる理解を深めるための関連イベントも開催しています。出展者自身が意思や思想を語る講演会では、参加者がインスパイアを受け、建築への愛着が一層深まります。こうしたプログラムは、次世代の建築家を育成するための重要な学びの機会ともなっています。

グローバルな活動と次世代育成

特に2015年以降は、新たに「次世代育成」と「グローバル」をテーマに掲げ、全国の大学と連携して広範囲なラーニングプログラムを実施しています。これにより、小学生から大学生まで多くの層に建築の魅力を伝える試みが進められています。また、海外拠点との協力を通じてアジアでの展覧会や講演会を行い、日本の先進的な建築事例を広く紹介しています。

40周年記念企画の発表

40周年を迎えるにあたり、記念企画展も予定されています。記念企画1では「篠原一男空間に永遠を刻む――生誕百年 100の問い」が開催され、他にも新しい建築の当事者たちをテーマとした展覧会が続きます。これらは、TOTOギャラリー・間がこれからの建築文化をどのように発信していくのかを示すものです。

建築文化の未来に向けたメッセージ

安藤忠雄氏が特別顧問を務める運営委員会も、常に新しい視点で建築文化を発信することを目指しています。40年間の活動を振り返ると、TOTOグループが建築文化を通して社会に貢献してきた成果も垣間見えます。今後も持続可能な社会の実現に向け、建築文化活動をグローバルに展開していく姿勢を貫くことでしょう。これからの活動が非常に楽しみです。

これからもTOTOギャラリー・間の進化を見守りながら、建築の文化と社会への影響力を感じていきたいと思います。