スマホキャリア選び、料金重視が7割！通信速度は2位、年代別で異なるニーズも明らかに

スマホキャリア選びの実態：料金重視が圧倒的、年代によるニーズの違いも明らかに

株式会社フォーイットの子会社であるRita株式会社が実施したアンケート調査によると、スマートフォンのキャリアを選ぶ基準として、最も多くの人が「月額料金の安さ」を挙げていることが分かりました。20代から60代までの男女500人を対象としたこの調査では、実に70%の人が料金の安さを重視しており、キャリア選択において経済的な負担が大きなウェイトを占めていることが明らかになりました。

2位には「通信速度」が44.2%と続きましたが、1位との差は歴然としています。3位は「通話料金・品質」で36.8%でした。この結果から、現代の消費者は、通信の質だけでなく、コストパフォーマンスを重視してキャリアを選んでいる傾向にあると言えるでしょう。

年代別に見るキャリア選択の傾向

年代別に見てみると、「月額料金の安さ」は全年代でトップでした。しかし、他の項目への回答には、年代による明確な違いが見られました。

50代、60代では「通話料金・品質」を重視する人が40%を超えているのに対し、20代ではその割合は23%にとどまりました。これは、若い世代ではLINEなどの無料通話アプリが普及しているため、キャリアの通話料金や品質への関心が低いことを示唆しています。

一方、20代では「通信速度」や「データ通信量」を重視する人が多く、SNSや動画視聴など、データ通信を大量に消費する行動が多いことが影響していると考えられます。

結婚状況や世帯年収による違い

結婚状況別では、「家族割引・学割などの特典プラン」への回答に大きな差が見られました。既婚者の回答が未婚者の約2倍に上っており、家族がいる世帯では、こうした割引プランがキャリア選択の重要な要素になっていることが分かります。また、「通話料金・品質」についても、既婚者の回答が約9%上回っており、家族間の通話が多い家庭では通話品質への意識も高いようです。

世帯年収別では、「カバーエリアの広さ（海外でも使えること）」への回答に注目すべき結果が得られました。世帯年収1,001万円以上の層でこの項目の回答が最も多かったのです。高収入層は海外出張などの機会が多いと推測され、国際ローミングサービスの有無がキャリア選択に影響を与えていると考えられます。