あわび復興への挑戦
2025-03-26 11:47:13

大船渡市のあわび養殖、火災からの復興を目指すクラウドファンディング開始

大船渡市のあわび養殖業の再起への道のり



岩手県大船渡市に位置する元正榮北日本水産が、2025年2月26日に発生した山林火災の影響から復興するため、クラウドファンディングを実施することを発表しました。目標金額は5,000万円で、2025年3月26日から6月24日までの90日間、支援を募ります。このクラウドファンディングは、リカバリーを目指す地域資源「三陸翡翠あわび」の再生を目指しています。

元正榮北日本水産は、約40年にわたり親子三代で完全陸上養殖に取り組んできました。その成果として、ブランド化された「三陸翡翠あわび」は国内外で広く認知されています。しかし、2011年に発生した東日本大震災で養殖場が壊滅的な被害を受けた後、数十年をかけてようやく復活の兆しを見せてきた矢先に、再び自然の脅威が襲いました。

今年の2月、大船渡市で発生した山林火災は、同社に厳しい打撃をもたらしました。資材置き場が焼失し、海水をくみ上げるためのポンプが損壊した結果、約250万個もの養殖あわびのほとんどが全滅するという甚大な被害が発生しました。被害額は5〜6億円にのぼり、復興には最低でも3年を要する見込みです。このような背景から、クラウドファンディングによる資金調達は急務となりました。

集まった資金は、汚水処理や焼失したポンプの修繕、そして資材置き場の再建に使われる予定です。この取り組みは、ただ単にビジネスの回復を目指すだけでなく、大船渡の地元文化とあわびの価値を高め、地域全体の活性化にも貢献することを目指しています。

さらに、同社は大船渡市商工会議所と協力し、地域資源を文化的・歴史的観点から再評価する取り組みも行っています。これにより、「大船渡のあわび」という地元の誇りを守り、持続可能な資源として育てることで、地域の未来を見据えた活動を展開しています。

今回のクラウドファンディングは、支援を通じて地域の誇りを再び食卓に取り戻すことを目指しており、地域における農業共生の象徴でもあります。クラウドファンディングは「All in形式」で行われ、目標金額を達成しなくても集まった支援金をそのまま受け取ることができます。この形式により、目指す復興は確実に進められることでしょう。

クラウドファンディング詳細


  • - プロジェクトタイトル: 二度の災害を乗り越えて - 三陸翡翠あわびの復活への挑戦
  • - URL: クラウドファンディングページ
  • - 目標金額: 5,000万円
  • - 募集期間: 2025年3月26日(水)9時 ~ 6月24日(火)23時
  • - 資金使途: 陸上養殖あわび事業の再建にかかる費用(汚水処理、設備修繕、養殖再開準備等)

このように、地域に根ざした持続可能な養殖業の再起を支援することは、地域の未来を築くプロジェクトとなります。ぜひ、皆様もこの取り組みにご注目いただき、支援を検討してみてください。大船渡の誇りであるあわびを再び育て、皆さんの食卓に届けようという情熱に、少しでも力を貸していただければと思います。


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会社情報

会社名
元正榮北日本水産株式会社
住所
岩手県大船渡市三陸町綾里字石浜71-1
電話番号
0192-42-3056

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