岡山大学の若きリーダーたち、One Young World に挑む
国立大学法人岡山大学が次世代リーダー・グローバル・サミット「One Young World(以下、OYW)」に出席する代表者を選出しました。2025年10月4日、ドイツ・ミュンヘン開催の大会に向けて、岡山大学の学生二人が日本代表団壮行会に参加したのです。出席者は、グローバル・ディスカバリー・プログラムの3年生、ナジラ・タチアラ・アズラさんと医学部5年生の石川愛萌さんです。
OYWは今年で15回目の開催を迎えます。岡山大学では2015年のバンコク大会から毎年学生を派遣しており、国際的な視野を持つ次世代リーダーを育成するための重要な機会とされています。今回の壮行会では、One Young World Japan Committeeの大久保公人氏がスピーチを行い、参加者を激励しました。さらに、これまでの参加者からのビデオメッセージやスピーチもあり、会場は熱気に包まれました。
壮行会の後には、2027年に東京で開催予定のOYW大会テーマに関するワークショップも行われ、参加者同士の交流が促進されました。これにより、彼らが自らの見解を深め、意見を交換する貴重な機会となりました。
今回のミュンヘン大会は、11月3日から6日の間に開催され、ナジラさんと石川さんを含む日本代表団は、国際セッションでの討論やワークショップ、ネットワーキングなど、多岐にわたる活動に参加します。また、サミットのテーマには、循環型経済や反ヘイト、責任ある技術利用、教育、平和と安全などの重要な社会的課題が含まれており、彼女たちはこれらのテーマについて活発に議論を交わす予定です。
One Young Worldは、2009年にスイス・ジュネーブで宣言され、2010年にロンドンで初めて開催された国際的なサミットで、全世界から18歳から30歳までの次世代リーダーが一堂に集まることで知られています。このサミットでは、様々な地球規模の課題に対して柔軟かつクリエイティブな解決策を模索し、世界中のリーダーとつながりを築く機会を提供します。参加する学生には「OYWアンバサダー」という称号が与えられ、約17,000人の国際的な若者とのネットワークを形成することができます。
OYWの活動に賛同を示す指導者として、ノーベル平和賞受賞者や各国の首相、大企業のリーダー、文化やメディア界の著名人が関与しており、サミットの意義と影響力を高めています。
今後も岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、国際活動に積極的に取り組んでいくことでしょう。彼女たちの挑戦を通じて、未来のリーダーたちがどのように成長し、世界に貢献していくのか、ぜひ注目していきたいと思います。