エレクトロニクス商社の菱洋エレクトロ株式会社(以下「菱洋エレクトロ」)は、の業務において、注文した株式会社L is Bのビジネスチャット「direct(ダイレクト)」の導入を発表しました。これは、東海旅客鉄道株式会社(以下「JR東海」)が運行する東海道新幹線の輸送業務を円滑にすることを目的としています。菱洋エレクトロは、JR東海の現場環境に合わせて業務分析を行い、運用支援を一括で提供することで、社内のコミュニケーションの効率化に貢献しています。
JR東海では、新幹線が停車する全17駅でdirectを活用しており、駅構内で働く駅員の業務連絡の円滑化を図っています。この新システムにより、現場での情報連携が強化され、乗客への情報提供の質とスピードが向上しました。結果として、安全かつ安定した輸送サービスを実現し、多様なニーズへの対応も可能にしています。
輸送業務の現場課題
旅客鉄道業界では、円滑な業務遂行のために、最新の運行情報や遅延情報、各停車駅への指示情報の正確な把握が求められます。また、駅構内における改札の混雑状況や落とし物情報など、リアルタイムで様々な情報を伝達する必要があります。これまではFAXやPHSといったアナログな手法で情報をやり取りしていましたが、接客中にはそれを確認することが難しく、情報共有においてタイムラグが生じるという課題があったのです。
課題解決につながったdirectの特長
「direct」は現場で働くフィールドワーカーから高い支持を受けているビジネスチャットです。菱洋エレクトロでは、JR東海の現場業務を詳しく分析し、その結果として最適なソリューションとしてdirectを提案しました。導入の際には以下の特長を活かしています。
- - トークルーム機能:業務ごとのトークルームを設定し、情報の抜け漏れを防ぎます。
- - 既読・未読機能:業務連絡が伝わっているかどうかの確認が簡単になります。
- - セキュリティ機能:機密性の高い情報も安心してやり取りが可能です。
- - 掲示板機能:拾得物などの情報をテキストと写真でシェアできます。
- - 9週間ルール:利用者からの意見を反映し、新機能を定期的にリリースしています。
JR東海では、業務改善の一環としてdirectの掲示板機能を活用し、紛失したきっぷの情報共有が現場の提案から実現しました。これにより、乗客の待ち時間が大幅に短縮され、顧客サービスの品質が向上しました。
JR東海のコメント
JR東海の新幹線鉄道事業本部運輸営業部の木藤修兵氏は、菱洋エレクトロとL is Bの協力に感謝し、今後もサービスの向上に取り組んでいく方針を明らかにしました。彼はまた、より多くのお客様が安心・安全・快適に鉄道を利用できるよう、≪業務の見直しとスムーズな運行の実現≫を目指していると述べました。
菱洋エレクトロは、顧客のニーズに応じた業務分析や新しいツールを用いた業務設計、現場の声を反映させるトライアルなどを通じて、最適な解決策を提供してきました。今後は医療業界など、幅広い分野への展開を図り、現場の課題解決に向けた提案を行っていく考えです。
菱洋エレクトロの概要
菱洋エレクトロ株式会社は、半導体デバイス事業とICT/ソリューション事業を手掛けるエレクトロニクス商社です。各種サービスを展開し、あらゆる産業分野におけるIT環境の構築を支援しています。2024年4月1日には株式会社リョーサンと経営統合し、「リョーサン菱洋ホールディングス株式会社」として新たなスタートを切る予定です。