ユニクロなどを展開するファーストリテイリング社の「東南アジア最大の物流施設」として、野村不動産が開発を進めるフィリピン カビテ州の郊外型大規模タウンシップ開発「カビテプロジェクト」に、新たな物流施設が誕生します。
2024年6月に着工したこの施設は、ユニクロ事業の東南アジアにおける物流拠点として、重要な役割を担う予定です。
本プロジェクトは、野村不動産とフィリピン大手デベロッパーFederal Land, Inc.との合弁会社「Federal Land NRE Global Inc.(FNG)」が推進しています。
カビテ州は、フィリピンの中心都市であるメトロマニラに隣接しており、人口は約430万人とフィリピン最大の州です。既存の高速道路に加え、2025年には延伸高速道路も開通予定で、交通利便性がさらに向上すると期待されています。
FNGは、カビテ州イムス市およびジェネラル・トリアス市で、約600haの広大な土地を取得し、30年以上にわたるタウンシップ開発を進めています。物流施設は、この開発エリアの「ノースリバーパーク」に、敷地面積6万㎡超の規模で建設されます。
野村不動産は、これまで国内で40棟以上の物流施設を開発・運用してきた実績を持ち、そのノウハウを活かして、本物流施設の開発・建築を進めていきます。
本施設の特長として、以下の3点が挙げられます。
1. ワーカーの労働環境改善への取組み
快適な労働環境を提供するために、倉庫内には空調設備、カフェテリア、休憩室、緑地帯などを設置。ワーカーの健康や安全確保、働き方支援に力を入れています。
2. 環境負荷低減への取組み
屋根を活用した太陽光発電による自家消費や、全熱交換器の導入による空調効率向上など、環境負荷の低減に取り組んでいます。
3. BCP/生産性向上への取組み
指紋認証設備の導入による入退場管理作業の効率化、非常用発電機による24時間分の電力確保など、BCP対策や生産性向上のための設備も導入されます。
FNGは、カビテプロジェクトをはじめ、今後も地域社会に対して付加価値を提供する事業を推進していく方針です。