CARTA HDとドコモ提携
2025-06-16 17:48:29

CARTA HDとドコモ、業務資本提携と公開買付け開始へ

CARTA HDとドコモ、業務資本提携と公開買付け



株式会社CARTA HOLDINGS(以下CARTA HD)は、NTTドコモとの業務資本提携契約を締結したことを発表し、それに伴い公開買付け(TOB)の開始にもつながる内容を明らかにしました。この発表は、同社の取締役会での決議を受けたもので、CARTA HDはドコモの提案に賛同し、株主や新株予約権の所有者に対して応募を推奨する意向を示しました。

公開買付けの狙い


公開買付けは、CARTA HDが持つ普通株式を対象とし、ドコモとその親会社である電通グループが全株式取得を目指すものです。この取引は、CARTA HDを非公開化することを目的としています。

AI時代の進展により、企業のマーケティングでは多様なデータの活用が重要な要素となっており、CARTA HDはAIやテクノロジーを駆使した広告運用と幅広いメディアとの関係性を強化しています。一方で、日本企業はデータ活用において様々な課題を抱えており、特にデータの分断が深刻です。こうした中、ドコモは約1億の会員基盤を持ち、オンライン・オフラインの行動データを有効活用する「Single ID Marketing」を推進しています。

シナジー効果の最大化


CARTA HDとドコモが提携することで、約1億の会員基盤を利用したIDベースの生活者データのシームレスな活用が可能になります。これにより、マーケティング計画や施策の評価が一貫して行える環境が整い、データ分断の問題が解消されることが期待されています。特に「Single ID Marketing」により、従来のフロー型マーケティングから、持続的な顧客接点を築くストック型マーケティングへの進化が見込まれています。

CARTA HDは、日本のデジタルマーケティングの進化を図ることを宣言しており、顧客企業のマーケティングインパクトを最大化させるべく、様々な施策に取り組む姿勢を示しています。これにより、クライアント企業の各種マーケティング課題にソリューションを提供しつつ、社会全体のマーケティングDXを推進することで、持続可能な社会課題の解決にも貢献していく考えです。

取引の詳細


公開買付けの具体的な内容としては、普通株式の買付価格は1株あたり2,100円、また新株予約権の価格も40,800円に設定されています。また、買付け予定株数は11,928,855株であり、買付けが完了した後はドコモがCARTA HDを100%子会社化する計画です。

まとめ


CARTA HDとドコモの提携は、デジタルマーケティング分野における新たな可能性を開くものと期待されています。この取引を通じて、両社の強みを融合させ、マーケティングの進化を加速させることで、日本のビジネス環境において重要な役割を果たすことが求められるでしょう。今後の進展に注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社CARTA HOLDINGS
住所
東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー36F
電話番号

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