20代社員の社内イベント幹事経験に関する調査結果
株式会社ジェイックが実施した調査によると、20代の正社員の71.1%が社内イベントの幹事を経験していないことが明らかになりました。この調査は、2024年12月1日から12月8日までの間に、121名を対象に行われました。
幹事未経験者の現状
社内イベントの幹事経験を尋ねたところ、「いいえ」と答えた割合は71.1%。一方、「はい」と答えたのは28.9%で、幹事未経験者が過半数を占めています。さらに、幹事を経験した28.9%の中でも、71.4%はその経験がプラスだったと回答しています。
幹事経験がプラスの要因
幹事を経験した方々に「その経験はプラスになったか」と尋ねたところ、「プラスの経験になった」との回答が71.4%にまで達しました。その理由としては、
- - 上司や先輩との関係構築(56.0%)
- - 社内文化や雰囲気の理解(48.0%)
といった好意的な意見が多く見られました。さらには、同期や他部署とのコミュニケーションが深まったこと、イベント運営スキルの向上があり、会社への貢献感なども重要なポイントとして挙げられています。
今後の展望と意欲
しかし、幹事を未経験と答えた人たちに「今後、幹事や運営スタッフを経験したいか」と尋ねたところ、44.2%が「いいえ」と回答しました。この結果から、今後の幹事経験に対して消極的な意見が目立つことがわかります。特に、通常の業務との両立や、社内イベントへの興味の薄さが主要な理由として挙げられていました。
参加意欲の低さの背景
意欲的でない理由を自由に述べてもらったところ、以下のような意見が寄せられています。
- - 『社内イベントに参加したくない。』
- - 『幹事の仕事が大変そう。』
- - 『業務で手いっぱいで負担に感じるから。』
- - 『名前や顔が覚えられず不安。』
一方で、「経験したい」と答えた方もおり、
- - 『社内交流を深めたい。』
- - 『自分の企画で楽しんでもらいたい。』
などの理由がありました。このように、幹事経験への意欲は意見が二分する形となっています。
結論と今後の展望
調査を通じて、幹事経験が若手社員にとって価値ある経験であることが明らかになりましたが、多くの社員が社内イベントに対し高い関心を持っていないことが見て取れます。ジェイックの執行役員東宮氏は、社内イベントに参加する重要性を改めて考え、それに対して若手社員が負担と感じないような工夫が求められていると指摘しています。
労働環境が厳しい中で、自発的にイベントの幹事を担当したいと思えるような企業文化を築くことが、今後の課題であると言えるでしょう。社内イベントを通じて社員同士の絆を深めるためには、意義や目的をしっかりと理解してもらい、負担を軽減する施策が必要です。安心して経験を積むことができれば、社員のエンゲージメントの向上にもつながることでしょう。