次世代妊活サポートデバイス「kegg」が日本上陸を目指す
fermata株式会社が、米国のフェムテック企業Lady Technologies Inc.(LT社)との戦略的パートナーシップを結び、家庭で使用可能な妊活支援デバイス「kegg」の日本市場への本格的展開を2025年に予定しています。この動きは、妊娠を希望する方々に新しい選択肢を提供する一歩となります。
keggとは?
「kegg」は、子宮頸管粘液を独自の技術で解析し、排卵日や受胎可能な期間を予測するためのデバイスです。家庭で簡単に使えることから、多くの女性たちにとって特に有用な存在となります。測定には電気化学インピーダンス分光法(EIS)が用いられ、挿入時間はわずか90秒。専用アプリを通してリアルタイムで身体の変化を把握することが可能です。すでに米国市場では、5万人以上の女性とカップルへの支援実績があります。
日本市場における重要性
日本では、妊娠を希望する約3組に1組が不妊に悩んでいると言われ、治療を受けるカップルも増加中です。これまでのセルフチェック法には精度と継続性に課題があり、また経済的な負担も大きいことが問題視されています。keggは、家庭でのセルフチェックを促進し、医療機関への負担を軽減する新しい解決策として期待されています。
開発までの経緯
fermata社は2018年にLT社とのディスカッションを始め、2019年に設立。様々な試験や事業を通じて2025年の日本市場参入に向けた準備を進めてきました。2024年には一般医療機器として登録され、2023年には厚生労働省からも承認を受けました。これにより、製品はより多くの人に認知されることとなります。
代表者のコメント
fermata株式会社のCEO、杉本亜美奈氏は、「約5年の準備を経て、keggを日本に紹介できることを嬉しく思います。この製品が妊娠希望者に新しい選択肢を提供できることを信じています」と述べています。加えて、“日常的に身体の変化を把握することで、より自然で負担の少ない妊活が実現可能になります。”ともコメントしています。
Lady Technologies Inc.のCEO、クリスティーナ・カホヨヴァ氏は、「keggは日本市場において重要な意義を持つ製品です。”頸管粘液”という生命指標に焦点を当て、家庭での妊活に新たなアプローチを提供します」と強調しました。
まとめ
次世代の妊活支援デバイス「kegg」は、情報とサポートを通じて、多くのカップルの妊活をより身近で効果的なものにする可能性を秘めています。2025年の日本市場での一般販売に向け、今後も製品説明会などの活動が予定されています。冷静に自分の身体を知る方法として、多くの女性たちにこのデバイスが広まることが期待されます。