大船渡市山林火災被災家庭支援給付金について
認定特定非営利活動法人カタリバが、岩手県大船渡市での山林火災を受けて、被災した子どもと子育て家庭向けに「カタリバこども支援給付金」の申請受付を開始します。この支援金は、緊急に生活の立て直しを図るための現金給付であり、特に影響を受けている家庭にとって重要な助けとなります。
支援給付金について
カタリバは、2025年3月14日から3月31日までの期間、応募を受け付ける予定です。この支援が対象となるのは、山林火災によって住宅に全壊、半壊、または準半壊の被害を受けた0歳から18歳の子どもを持つ家庭です。また、災害証明書を取得できない家庭も、急激な経済変化があった場合は支援の対象とされます。
被災の状況
2025年2月26日に発生した大船渡市の山林火災は、約2,900ヘクタールの土地が焼失し、102棟の住宅が被害を受けました。電線の焼損により、現在56名が避難を余儀なくされています。このような状況に置かれている家庭からは、様々な支援を求める声が上がっています。
- - 衣服の喪失: 学校に通う中高生たちは、避難中に服や靴を失ったまま家に帰れず、不安を抱えています。一人の親は、「高校受験を控えている娘がいるが、どう対処すればよいのか分からない」と訴えています。
- - 生活用品の損失: 春から専門学校に進学予定の息子を持つ家庭では、新生活に備えて用意していた家具や家電が奪われ、学資負担が増大しています。
- - 通園準備の不足: 4歳の子どもを持つ家庭では、こども園に必要な用品を失い、新学期への準備ができない状況に直面しています。
- - 乳幼児を抱えた避難の苦しみ: 0歳の赤ちゃんを抱えながら避難を強いられている家庭では、基本的な生活用品まで失われ、新たな出費が続いているのです。
給付金の詳細
この支援金は、被災した子ども一人あたり50,000円が給付され、全壊世帯の場合はさらに50,000円が追加で支給されます。支援の申請はオンラインで行うことができ、電話面談を通じて必要書類の確認を進めます。選考結果の通知は4月4日を予定しており、給付金はその月の終了までに振り込まれます。
支援の実施や相談について
カタリバは、発達に特性のある子どもや医療的ケアが必要な子どもに対する特別な支援が必要な場合も相談を受け付けています。また、被害を受けた子どもを持つ家庭だけでなく、部活動や子ども会の影響を受けた団体に対しても支援を検討しています。
おわりに
カタリバの「こども支援給付金」は、全国から寄せられた寄付金によって実現されています。支援の対象となる家庭に、早急に生活を立て直すための手助けを提供し、地域の子どもたちがより良い環境で生活できるよう、今後も取り組んでまいります。支援の詳細や寄付に関する情報は、公式ウェブサイトをご覧ください。