株式会社ソナスが発表した無線式振動計Sonas x04シリーズについてご紹介します。この新ラインナップは、構造物のモニタリング向けに設計され、特に地震や大雨などの自然災害における構造物の健全性を評価するための重要なツールとなることが期待されています。
新しい振動計の主な特長
1. 利便性が向上した筐体設計
新しいSonas x04シリーズでは、センサ端末の筐体が刷新され、内蔵バッテリの交換が容易になりました。また、LEDの視認性が改善され、操作ボタンへのアクセスもスムーズになっています。これにより、常設設置での長期駆動が可能となり、より使いやすい仕様となりました。
2. IoT無線LTE-Mを採用
Sonas x04 Highwayタイプでは、LTE-Mを採用し、高速なデータ収集を実現しています。通常時はUNISONetによる時刻同期を行いながら、必要な加速度データを直接クラウドに転送。これにより、省電力性を維持しつつ、高速なデータ収集が可能です。さらに、「センサ同士の時刻同期は必要ないが、高速な計測が求められる」というお客様には、親機不要のモデルSonas x04 Cellの発売も予定されています。
3. 短期駆動版の新デザイン
多点微動計測システムとして利用されていたSonas x02短期駆動版もフルモデルチェンジを行いました。セイコーエプソン社のM-A352を搭載し、単三電池で動作する新しいセンサ端末は、従来の機能に加えて、スイッチON/OFFやケース蓋の開閉が容易になり、Windowsソフトウェアも刷新されました。
防災力向上への寄与
ソナスは創業以来、省電力無線を活用した構造物モニタリングのシステムを提供してきました。特に、南海トラフ地震の兆候や人手不足の問題を背景に、無線式の振動計測システムは重要な解決策として注目されています。今回の新しいラインナップにより、構造物のモニタリングが広がり、社会全体の防災力の向上に寄与することを目指します。
SBIRの採択による展開
さらに、ソナスは国土交通省のSBIR(中小企業イノベーション創出推進事業)にも採択されました。この取り組みを通じて、防災とインフラマネジメント分野におけるモニタリングサービスの本格的な普及を加速していく予定です。新しい技術の開発やクラウドシステムの強化、さらなるハードウェアの改良を進め、持続可能なインフラ整備に向けた意識の高まりに応えます。
会社概要
ソナス株式会社は、東京大学で研究を行っていたメンバーが設立したベンチャー企業です。無線センサネットワークの独自技術であるUNISONetは、高速で省電力な通信を可能とし、振動計測による構造物モニタリングや建設現場の安全管理などでの活用が期待されています。また、会社の公式ウェブサイトには新製品情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
詳細情報は、
こちらをご確認ください。興味のある方は、ソナスの広報担当者に直接お問い合わせください。