人口減少対策に向けた新たな一歩
2015年7月31日、三重県松阪市にて「全国青年市長会総会」が開催され、「一般社団法人 結婚・婚活応援プロジェクト」の専務理事、辻村都雄氏が基調講演を行いました。このプロジェクトは、日本の未婚率上昇や出生率低下の現状を改善することを目的として設立されました。
結婚・婚活応援プロジェクトの背景
「全国青年市長会」は全国70市町村の若手市町村長が参加する組織で、毎年1度総会を開催しています。今回の総会では、結婚・婚活に関する知識とノウハウを地域の自治体と連携して提供するための取り組みが報告されました。
近年、日本では結婚に関する状況が悪化しています。晩婚化は進み、未婚率は上昇の一途をたどっています。その結果、婚姻組数は2000年の80万組から2020年には60万組にまで減少すると予測されています。これに対し、辻村氏は、官民一体で婚活を支援する仕組みを構築することが重要であると強調しました。
現状と課題
また、辻村氏は、初婚年齢が30歳を超える傾向や男性の生涯未婚率が上がる原因について、自身の見解を述べました。「異性との出会いがない」という点が大きな要因の一つとされています。米国では約35%の人が婚活サービスを利用しているのに対し、日本ではその割合はわずか2.6%に過ぎません。このギャップを埋めるために、参加することを恥ずかしく感じない環境作りが必要だと言います。
未来の展望
今後、結婚・婚活応援プロジェクトは、政官民一体の取り組みを通じて、ワークライフバランスや女性の社会進出をテーマにしたシンポジウムやイベントを実施する予定です。そして、さまざまなメディアを通じて、婚活に関する情報発信を促進していくとのことです。
組織概要
このプロジェクトの理事には、元総務大臣でもある増田寛也氏や、株式会社リクルートマーケティングパートナーズの辻村都雄氏が含まれています。多くの企業が参画しており、日本各地での婚活支援を強化していく方針です。
参加企業一覧
- - リクルートマーケティングパートナーズ
- - 株式会社オーネット
- - 株式会社パートナーエージェント
- - その他、関連企業も多数参加
これからの活動を通じて、結婚や婚活に関する違和感を解消し、多くの人々にとって出会いの場を提供できることが期待されています。