新基準「BAAマーク制度」開始、環境配慮した安全自転車へ
新基準の「BAAマーク制度」開始
自転車協会(所在地:東京都港区)は、10月より新たな「BAAマークおよびSBAAマーク制度」を開始した。この制度は、消費者に安全で、さらに環境に優しい自転車を提供することを目指している。
BAAマーク制度の概要
2004年9月から推進されてきた「BAAマーク」は、自転車の安全基準に基づいており、協会が認定した自転車に貼付される。今回の改定では、環境問題に対する関心の高まりを受け、特に自転車廃棄時の環境負荷を軽減する目的で、基準が見直された。新しい基準は、2008年10月1日以降に製造された自転車に適用され、2010年4月からはすべての自転車が新基準に切り替わる予定だ。
新基準の詳細
新基準では、自転車の6つの環境負荷物質(水銀、鉛、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテル)の使用を削減する取り組みが含まれている。これは、EUの「RoHS指令」に準じたものであり、この規制は最終的な廃棄時の環境負荷を考慮している。
製造者は、BAAマーク取得のために、環境負荷物質削減に関する所定の書類を自転車協会に提出する必要がある。また、協会は2009年から第三者検査機関による商品の適合性チェックを行っていく。
環境への配慮
自転車は、環境に優しい交通手段としてその価値が再認識されている。自転車協会は、廃棄段階での環境負荷の削減を目指して新基準を導入しており、製造・使用・廃棄という一連のサイクルで環境問題に取り組む姿勢を表明している。
スポーツBAAマーク制度の改定
さらに、2007年10月に導入された「スポーツ用自転車」のための「SBAAマーク制度」も同様の基準で改定される。これにより、より安心してスポーツ用自転車を楽しめる環境が整う。新基準は同日に適用されるが、旧基準に基づくマークがついている自転車も2009年3月まで流通する可能性がある。
自転車協会の活動
自転車協会は、自転車製造・輸入企業、関連団体、個人が参加する団体であり、安全で耐久性の高い自転車を提供することを目指している。自転車の安全基準の策定や資源の有効利用に関する調査、そして国民健康の促進にも貢献している。
BAAマークは「Bicycle Association (JAPAN) Approved」の略で、自転車の品質を保証するものとして、消費者への信頼回復を目的としている。約1020万件のBAAマークが交付されており、今後の普及活動に期待が寄せられている。
お問い合わせ先
「BAAマーク制度」に関する詳細な問い合わせは、社団法人自転車協会まで。電話番号は03-3583-0545、担当者は川口、菅野です。社会の中で自転車の役割が見直される現在、環境配慮型自転車の普及は不可欠なステップと言える。自転車の安全性と環境負荷の軽減、これからの自転車社会をより良いものにするため、私たち一人一人の意識も重要です。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 自転車協会
- 住所
- 東京都港区赤坂1丁目9番15号日本自転車会館
- 電話番号
-
03-3582-3333