本田技研、エンゲージメント向上にミツカリ導入: 労働環境改革の新たな一手

本田技研工業、ミツカリ導入でエンゲージメント向上を目指す

最近、本田技研工業株式会社が人材マネジメントの強化を図るために、株式会社ミツカリの提供する「ミツカリエンゲージメント」を導入したことが発表されました。このエンゲージメントサーベイは、社員の心理的状況の把握やマネジメントの質を向上させる目的で使用されます。

導入の背景

本田技研では、近年の急速な事業拡大に伴い従業員数が増加し、管理業務が多様化。これにより管理職への負担が増し、従業員へのサポートが難しくなっていました。その結果、早期の離職リスクが高まっていることが指摘されており、これに対処するための施策が求められていました。

経済産業省の調査によると、経営層にとって「人材獲得・育成」や「従業員のエンゲージメント」は重要なテーマとされており、本田技研でも特に優秀なソフトウェア人材の確保が課題となっています。このような状況の中、「ミツカリエンゲージメント」の導入は非常に意義深い選択といえるでしょう。

活用方法と導入後の効果

「ミツカリエンゲージメント」では、定期的なサーベイを通じて現場の状況を可視化し、マネジメントの質を高めることを目指しています。具体的には、7問の質問に対する回答を約1分で行うことができ、心理的変化をリアルタイムで把握できる仕組みが整っています。この取り組みにより、高い回答率が維持され、社員の声をタイムリーに反映しやすくなっています。

また、ミツカリが提供する適性検査を通じて得られたデータと組み合わせることで、個々の従業員に応じたフォロー体制が構築されつつあります。現場の管理職からは、「普段見逃していた部下の変化に気付くことができた」、「モチベーションの低下を早期に察知できた」との声が寄せられています。これにより、従業員の離職リスクは低下してきたと評価されています。

今後の展望

本田技研では、「ミツカリエンゲージメント」を通じて集めたデータを活用し、さらなる組織課題の特定や解決策の検討を進めていく方針を示しています。このような取り組みにより、働きがいの向上と従業員の定着を図っていくことが期待されています。

ミツカリの役割

ミツカリは、HR Tech市場において、個々の性格や適性を分析し、組織全体の力を引き出すサービスを提供しています。これにより、採用候補者や従業員の特性を明らかにし、個々の強みを活かした働き方を実現することを目指しています。さらに、エンゲージメントサーベイを通じて、従業員が生き生きと働ける環境の整備にも努めています。

2025年の4月には、導入企業数が5,000社を超える見込みであり、中小企業から大手企業まで幅広い業態で利用されています。今後もその活用が注目されることでしょう。