水冷式空調機導入
2024-09-25 16:07:18

シュナイダーエレクトリックの水冷式空調機が新潟のデータセンターに導入決定

シュナイダーエレクトリック、新潟のデータセンターに水冷空調機を導入



シュナイダーエレクトリックは、株式会社ゲットワークスが新潟県湯沢町に設置する「湯沢GXデータセンター」に、独自の水冷式局所冷却空調機「Uniflair Chilled Water InRow™ Cooling」の採用が決定したことを発表しました。この取り組みは、AI用途やGPUサーバーに最適化された高密度なコンピューティング環境を冷却するための新たな試みです。

高密度データセンターのニーズ


近年、AI技術の急速な普及により、GPUを搭載した高密度データセンターへの需要は増加しています。しかし、従来のデータセンターでは、このような高密度環境に対応することが難しくなっています。そこで、局所的に高密度なコンピューティング処理を行えるコンテナ型データセンターが注目を集めています。

ゲットワークスは、これまでに日本国内で200棟以上のコンテナデータセンターを構築する実績があります。本社の関連会社であるGXテクノロジーと共に運営する「湯沢GXデータセンター」は、AI用GPUサーバーや高性能計算(HPC)専用に設計されており、ラック最大150kVAの高密度環境を実現しています。2023年10月から運用を開始し、バイオマス発電を活用した電力供給と、井戸水や河川水を用いた冷却により、エコフレンドリーな操作を実現しています。

最適化された冷却ソリューション


高密度な設備を搭載するコンテナデータセンターにおいては、サーバーが発生する大量の熱を効果的に管理することが重要です。これを解決するために、今回の冷却ソリューションとしてシュナイダーエレクトリックの水冷式InRow空調機が選ばれました。このシステムは、サーバーラックの非常に近くに設置できるため、効率的な冷却が可能です。

水冷式のInRow空調機は、液体を用いた熱交換方式を採用し、空冷式システムに比べて自然エネルギーを利用することで、省エネルギーな冷却が実現します。また、ゲットワークスの「湯沢GXデータセンター」は2024年内に水冷ラックに対応した水冷サーバーへの移行を計画しており、空冷・水冷両方に対応できるコンテナ型データセンターを目指しています。

PUE1.1未満を目指す


シュナイダーエレクトリックのInRow空調機が提供する高効率な冷却システムは、実際の負荷に応じて空調能力を調整できるため、PUE(Power Usage Effectiveness)1.1未満の実現を目指しています。これはエネルギー効率の向上を促進し、持続可能性を向上させるための重要な要素です。

持続可能なインフラの重要性


シュナイダーエレクトリックは、AI対応データセンターに特化したインフラ機器のリーダーとして、様々なラック、電源、冷却ソリューションを提供しています。今後もAI用途に合わせたデータセンターの迅速な設計を支援するために、技術を進化させていく方針です。

「Life Is On」というビジョンのもと、シュナイダーエレクトリックは未来のデータセンターに必要な持続可能性と効率性を両立させ、業界における革新を推進していきます。これにより、エネルギーと資源の効率的な活用を実現し、より良い未来を築いていくことを目指しています。


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