2025年ペット費用実態調査結果と犬猫の医療費事情

2025年ペット費用実態調査結果

概要

株式会社400Fが行った「オカネコ保険比較ペット関連費用に関する調査」では、犬や猫の飼い主249名を対象にペットに関わる費用の実態を明らかにしました。ペットとの暮らしに伴う経済的な負担を把握することが今後の生活設計に重要だと考えた背景があります。この調査では、特に犬と猫の飼育費や医療費に焦点を当て、それぞれの支出傾向の違いを浮き彫りにしました。

飼育費用の比較

調査によると、犬は毎月の飼育費が猫よりも高額になる傾向があることが示されました。特に月に10,000円以上を支出している飼い主は、犬で46.6%、猫では9.2%と、約5倍の差が見られます。犬を飼っているオーナーの多くは、取得するアイテムや商品にこだわりを持つため、相対的に出費が増加するようです。

猫の場合、43.4%の飼い主が毎月の飼育費が5,000円未満と回答しており、犬に比べて経済的な負担が軽いことがわかります。ペット用品の支出についても、犬は不定期に高額な費用が発生することが多く、その中央値は犬が15,000円、猫が10,000円となっています。

想定を上回る支出

興味深いことに、調査対象者の約4割が「毎月の飼育費が想定を上回った」と感じており、特に犬においてその傾向が強いことがわかりました。詳しく見てみると、「想定より高かった」と回答した飼い主の実際の支出が10,000円以上上回ったと感じている人の割合は、犬で41.1%、猫で42.6%となっています。これは、家計において重要なポイントです。

医療費の実態

医療費に関しては、犬を飼うオーナーの31.0%、猫を飼うオーナーの25.8%が過去に50,000円以上の請求を受けた経験があると回答しています。特に犬のオーナーは、治療に関連する実費が高額になるケースが多々あり、なかには100,000円を超える請求を受けた人もいます。このような高額な医療費の発生は、ペットを飼う上での重大なリスク要因といえるでしょう。

ペット保険の現状

さらに、調査結果からはペット保険への加入状況も明らかになりました。保険に加入している飼い主は犬で39.5%、猫で36.7%と、いずれも四割未満の水準に留まります。ペット保険に加入する理由としては、高額な医療費に備えたいとの回答が多く、逆に未加入の理由には「保険料が高い」という意見が最も多く寄せられました。全額カバーされるケースは少なく、実際の補償率はおおむね41〜60%となっていることも、飼い主にとっての関心事です。