ノイルイミューンと山口大学、日立製作所の共同研究
ノイルイミューン・バイオテック株式会社が、国立大学法人山口大学および株式会社日立製作所との共同研究を発表しました。この研究は、2025年12月16日から始まるもので、CAR-T細胞の技術改良に焦点を当てています。ノイルイミューンは、最先端のCAR配列を提供することにより、研究に協力する役割を果たします。
共同研究には、ノイルイミューンの代表取締役社長であり、山口大学大学院医学系研究科の教授でもある玉田耕治氏、そして顧問講師の佐古田幸美氏が参加します。この研究により、CAR-T細胞療法がもたらす新しい治療効果の向上が期待されています。
CAR-T細胞治療は、がん細胞を攻撃する能力を持つT細胞を利用した先進的な治療法ですが、この研究ではノイルイミューンが提供するCAR配列を基に、最適化されたCAR-T細胞のデザインが行われる予定です。結果的に、ノイルイミューンが開発を進めるPRIME CAR-Tが改良され、その効果が向上し、上市や実用化の可能性を高めることが期待されています。
PRIME 技術の革新
ノイルイミューンがもたらす技術の核心には、PRIME技術があります。これは、がん治療において用いるCAR-T細胞を改良し、免疫細胞の機能を最大限に引き出すための独自の手法です。この技術では、インターロイキン-7(IL-7)とCCL19を生成させることで、T細胞の増殖や生存を促すだけでなく、T細胞や樹状細胞の移動能力も向上させます。
PRIME技術の目的は、がんに対して効果的な治療環境を整えることにあります。これにより、がん局所にCAR-T細胞が集中し、治療効果の向上を図ります。ノイルイミューンは、この技術に基づく研究を進め、がん患者に新たな治療選択肢を提供すべく日々努力しています。
ノイルイミューン・バイオテックのビジョン
ノイルイミューン・バイオテックは、革新的なPRIME技術を駆使し、固形がんに対する次世代がん免疫療法の実用化に力を注ぐアカデミア発のバイオテック企業です。さらなる技術革新を追求するとともに、がんを克服する社会の実現を目指しています。今後も、がん治療の進展に貢献するための取り組みを続け、様々な医療分野での応用を図っていきます。
この共同研究は、がん患者にとって光明となる新しい治療法の開発に向けた重要なステップといえるでしょう。