EBS、新たなダイレクト・プラットフォームを導入し取引環境を革新

EBSは、最新のダイレクト・プラットフォームを導入し、取引環境を大幅に改善する取り組みを進めています。このプラットフォームは、顧客とのベータ・テストが開始されており、従来に比べて市場データの配信速度が向上するだけでなく、取引執行の確実性や必要な取引量を確保するためのフィル・レシオの向上も実現しています。

新しいEBSダイレクト・プラットフォームへの移行は、過去18ヶ月間にわたる4段階のプロセスで進行します。各段階では新機能の追加や遅延を低減するための対策が講じられる予定で、最終的なシステム移行完了は2021年の上期を見込んでいます。この移行が完了すると、現在のEBSダイレクトのアーキテクチャは停止され、これまでとは異なる新たな取引環境が提供されることとなります。

EBSのグローバル・ヘッドであるジェフ・ワードは、プラットフォームの再構築を通じて、顧客への取引の透明性や流動性を向上させるという会社の使命を改めて強調しました。彼は、「テクノロジーへの投資は今後も継続して行い、業界トップクラスのプラットフォームを維持するために努力していく」と述べています。また、システムの遅延性の改善により、取引商品の拡大やより柔軟な注文形式に対応しやすくなると期待されています。

EBSは、2013年に関係性に基づく市場システムであるEBSダイレクトを導入し、GUIとAPIを介して開示取引と非開示取引の両方に対応してきました。これにより、市場参加者はより自由度の高い取引環境で engagements 可能となりました。

なお、EBSはCMEグループ傘下の企業であり、世界有数の多様なデリバティブ取引所を運営しています。CMEグループは、先物やオプション、現物、OTC取引を通じて、効率的なリスク管理や取引機会を世界中の市場参加者に提供しています。特に、金利、株式、外国為替、エネルギー、農産物、金属といった広範な資産クラスに基づくベンチマーク商品を提供することで、投資家やトレーダーには必要な情報と支援を行っています。

現在、CMEグループは、CME Globex®プラットフォームを利用して先物やオプションの取引を行い、有価証券取引はBrokerTec、外国為替取引はEBSを通じて行われています。また、CME Clearing(クリアリング)は、世界最大の中央清算機関として多様な取引前および取引後のサービスを提供し、TriOptimaを通じた最適化やTraianaを介した取引処理サービスも行っています。EBSの革新的な取り組みが、今後の市場においてどのように機能するか、一層注目が集まっています。

会社情報

会社名
CME Group Inc.
住所
20 South Wacker Drive Chicago, Illinois 60606 USA
電話番号

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