神話の不思議な世界に迫る
神話は、「我々はどこから来たのか」「我々は何者か」「我々はどこへ行くのか」という、全人類共通の問いに対する答えを、多くの文化が物語を通じて提供しています。この度、NHK出版から発売された『宗教のきほん 人間にとって神話とは何か』は、その神話の比較を通じて、各地域の文化やその背景を掘り下げる新しい入門書です。
新書の内容と魅力
本書では、神話を扱うことによって人類の心の奥に秘められた問いへのアプローチを試みています。著者の平藤喜久子氏は神話学と宗教学の専門家であり、豊かな知見を持ち寄りながら、読みやすさと学びやすさを兼ね備えた文章で神話の世界を探求しています。
特に本書は、神話が語る歴史的背景や、心理学的な視点からの解説が特徴的です。なぜ多くの文化で、男女のペアが世界を創造する神話が存在するのか、また「死者の国に訪れる」物語がなぜ共通しているのかといった疑問に対しても、明確な答えを提供しています。
コラムや豊富な図版が加わることで、読者は視覚的にも楽しむことができ、深い理解を得るための手助けとなっています。さらに、NHK出版デジタルマガジンでは本書の「はじめに」が全文公開されており、内容に触れる絶好の機会です。
著者の紹介
平藤喜久子氏は、國學院大學で教鞭を執り、様々なメディアでも神話をテーマにした講義を行ってきました。また、著者自身の研究や出版作品には、神話に関する多くの著書があり、常に新しい視点で『神話』を捉え直しています。正に今、本書を通じて神話の世界に触れることが重要です。
書籍情報
『宗教のきほん 人間にとって神話とは何か』は、208ページにわたって神話に関する多様な考察が展開されます。2025年5月23日に発売され、定価は1,870円(税込)です。本書は全国の書店やAmazon、楽天ブックスなどで購入可能です。
「宗教のきほん」シリーズは、神話に限らず、多岐にわたるテーマを扱った作品が揃っており、豊かな知識を提供しています。ぜひ手に取って、多彩な物語の背後に latent な人間の問いがどのように隠されているか、一緒に探求してみませんか。