隈研吾代表が結ぶ、都城市との新たな森林保全協定
2023年10月14日、東京都に拠点を置く一般社団法人more treesは、宮崎県都城市と「森林保全及び地域活性化に関する連携協定」を締結しました。この記念すべき協定締結式には代表理事であり建築家の隈研吾氏が出席し、正式に署名を行いました。隈氏にとって、世界的音楽家坂本龍一からその活動を引き継いだ後初となる重要な協定式で、都市と森を結ぶ新たな一歩が刻まれました。
協定締結式の概要
協定締結式は、都城市役所内の秘書広報課前会議室にて行われ、都城市の池田宜永市長やその他多数の関係者が出席しました。当日は、以下のスケジュールで進行しました:
1. 開会
2. 出席者紹介
3. 協定内容説明
4. 協定書締結
5. 都城市長挨拶
6. 隈研吾氏挨拶
7. 閉会
8. 記念撮影
9. 質疑応答
この協定は、地域の自然環境保全と関連する地域の活性化を目指したものです。具体的には、5つの重要な項目が盛り込まれており、地域における多様な森づくりを促進するための協力が約束されています。協定の内容には、森林資源の保全や木材活用の推進、さらには市民参加型のワークショップを通じた木育の人材育成などが含まれています。
森の多様性とその重要性
特にこの協定で強調されているのが「多様性のある森づくり」です。more treesが提唱するこの考え方は、生物多様性に配慮した植林だけでなく、地域ごとの状況に応じた多様なアプローチを通じて、森づくりを行うというものです。
各地によって自然環境や社会的課題は異なるため、森づくりには一つの万能な手法があるわけではありません。地域の人々が持つ知識や技術を最大限に活用し、専門家や有識者の知見を取り入れながら最適な方法を模索することが求められています。
都城市の豊かな自然と文化
宮崎県都城市は、霧島連山のふもとに位置し、約16万人が暮らす県内第2の都市です。地元では肉用牛や豚、鶏の生産が日本一を誇り、さらに「肉と焼酎のふるさと」としても知られています。また、上質な地下水を利用した焼酎は特に有名で、地域の特産品としては抜群の評価を受けています。
さらに、城市の約6割を占める森林は自然環境の宝庫で、木材生産や資源の循環利用を推進する重要な役割を担っています。高品質な特産品や充実した子育て支援を背景に、都城市は住みやすく魅力的な地域を形成しています。
more treesの活動と未来
more treesは、音楽家の坂本龍一氏によって設立され、現在は隈研吾氏が代表を務める森林保全団体です。国内外での多岐にわたる活動を行い、「都市と森をつなぐ」をテーマに、地域に根ざした活動を展開しています。
この度の協定締結により、都城市との協力関係が深まることで、さらなる森林保全活動が推進されることが期待されています。地域資源の活用を通じて、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出したこの取り組みに、今後も注目が集まります。