筑紫野市とバイウィル、カーボンニュートラルに向けた連携協定を締結

筑紫野市とバイウィル、環境価値向けの新たな協力へ

2025年10月17日、福岡県筑紫野市と株式会社バイウィルは、環境価値に関する連携協定を締結しました。この協定は、近年急速に進展するカーボンニュートラルに向けた取り組みの一環として行われました。

バイウィルは、東京都に本社を持つ企業で、全国47都道府県のカーボンニュートラルの実現を目指しています。筑紫野市は、この協定を通じて、地域の環境価値の創出や新たなビジネスモデルの確立を目指す考えです。

持続可能な未来を築く協定内容

協定の内容は、地域におけるカーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミーの実現に向けたものです。具体的には、以下の3つの柱に基づいて協力が行われます。

1. 環境価値に関する情報やサービス、ノウハウの提供
2. 環境価値を活用した新たなビジネスモデルの創出
3. 協定の目的に資するその他の事項

この協定を活用することで、筑紫野市が目指す「ゼロカーボンシティ」の実現に具体的に寄与することが期待されています。特に、J-クレジットの活用が重要なポイントとなります。

J-クレジットとは？

J-クレジットは、日本政府が認定するカーボンオフセットの制度で、事業者が取り組む省エネや再生可能エネルギーの導入による温室効果ガスの削減量を認証する仕組みです。発行されたクレジットは他の企業や機関に売却でき、購入者はそれを利用することで自社の環境負荷を軽減できます。

筑紫野市のゼロカーボンシティ宣言

筑紫野市は、2025年7月に2050年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言しています。この実現に向けて、地域の省エネルギー施策を推進し、再生可能エネルギーと公共交通の利用促進を掲げています。

バイウィルとの協力で、J-クレジットの創出と流通を進めることが新たな手段として考えられており、具体的にはLED照明設備の導入が計画されています。これにより、他の創出手段についても検討が進む見込みです。

今後の展望

筑紫野市とバイウィルは、この連携により地域の脱炭素化促進を図ります。特に、販売においては地域企業を優先し、地元の資源を最大限に活用する「地産地消」の原則に基づいた取り組みが強調されています。この方針により、筑紫野市の環境改善に寄与するだけでなく、地域経済の活性化も期待されています。

BAI Willは、筑紫野市でのJ-クレジットの創出プロジェクトにおいて、登録や申請、モニタリング、さらには販売までをシームレスに支援する意向を示しています。これにより、地域の脱炭素化が一層進むことが見込まれます。