京丹後市で始まるAI英語教育プログラムの新しい試み

京丹後市の新しい教育モデル

京丹後市では、2022年度から英語学習の強化に向け、AI発話支援サービス「ELSA」を導入しました。今年の4月からはその利用が小学校5・6年生にまで広がり、さらには新たに3年生と4年生を対象としたプレ・ELSAプログラムもスタートしています。このプログラムは、文科省の教育課程部会の提案を基に、特に「学びに向かう力」と「人間性」の2つに重点を置いた内容です。

プログラムの目的は、まず「英語って楽しい」と感じてもらうこと。興味や好奇心を引き出すことで、子どもたちの思考や行動を促します。また、英語で「伝わるって嬉しい」という体験を通じて、他者との対話や協働を深める力を育くむことを目指しています。これは、感情的な成功体験が学習効果を高めるという脳科学の知見をもとにした、全国でも先駆的な取り組みです。

プレ・エデュケーションの魅力

この新しいアプローチでは、学習に向かうモチベーションを高めるために「心が動く経験」が非常に重要視されています。最近の調査では、高学年の小学生における英語学習の意欲が低下していることが明らかになっています。京丹後市では、この課題を踏まえ、外国との交流を通じて「英語を話したい」という気持ちを育む機会を設けることで、AIを活用した英語学習への基盤を固めています。

脳科学の研究によると、感情に訴えかける学びが、その後の理解度や記憶定着を大きく引き上げることが分かっています。この国際交流は、「感情から学びへ」とつながる大きなチャンスです。

学習サイクルの確立

今後、京丹後市では中学校への展開も視野に入れ、海外の学校とのさらなる交流を図ります。この循環モデルが機能することで、子どもたちの英語学習は単なる「義務」から「自己成長の喜び」へと変わっていくことでしょう。

オンライン授業と交流の意義

ELSAを導入することで、従来の授業だけでなく、オンラインでの国際交流も組み合わさります。この双方向の学びにより、AI技術を活用した英語学習がより厚みを持つことが期待されます。生徒たちはリアルな国際交流を経て、「英語が通じた喜び」を体験し、その成功体験が、AI学習の意欲を引き上げるきっかけともなるでしょう。

ELSAサービスの充実

ELSAは英語の発話をサポートするAI技術で、個々の学習者が持つスピーキングの弱点を特定し、改善に導くサービスです。この技術は、企業や教育機関に幅広く導入されており、現在では192カ国で9000万人以上のユーザーに利用されています。

取材のお知らせ

この革新的なAIに基づいた英語プログラムに関する詳細を取材したい方は、以下の日時にご訪問をお待ちしております。11月25日（火）および26日（水）の各交流時間帯で、授業の様子や児童、学校関係者へのインタビューを行います。

京丹後市のこの取り組みは、子どもたちの未来を切り開く重要なステップとなることでしょう。今後の展開にご注目ください。