CDIとAranca社の新たな提携について
日本初の独立系経営戦略コンサルティングファーム、株式会社コーポレイトディレクション(CDI)が、インドに拠点を置くグローバルリサーチ&アナリティクスワークス企業のAranca Pvt Ltd.(Aranca)と業務提携を結ぶことを発表しました。この提携により、中国やASEANを強みとするCDIは、インドや米国などの新たなグローバル市場での支援体制を進化させることを目指します。
提携の背景と目的
CDIは、設立から約40年にわたって、日本企業の経営変革を支援してきました。特に2000年代以降は、中国や東南アジアにおける日系企業のグローバルなプロジェクトに多く関わってきました。しかし、近年の日本市場の成長が鈍化している背景を受け、企業にとって海外市場の重要性は日増しに高まっています。また、国際情勢の変化に伴い、各国市場における最適な戦略が求められるようになりました。これに応じて、CDIは2024年にはインドに拠点を開設する計画を立て、グローバルでの支援カバレッジの拡大を進めています。
本提携は、特にインドと米国市場に強みを持つArancaとの協力によって、グローバルプロジェクトを効率的に推進するためのものです。
Aranca社について
Aranca社は2003年にインドのムンバイで設立され、世界各地に拠点をもつリサーチ&アナリティクス専門のファームです。特に米国、日本、イギリス市場に注力し、スタートアップからFortune 500企業に至るまで、幅広いクライアントを擁しています。日系企業に対しても数多くの支援を行っており、インド市場における新規進出や調達改革の分野で実績があります。
提携による支援テーマの強化
CDIとArancaが手を組むことで、以下のような支援体制を強化していく予定です:
- - 各国進出戦略の策定、ローカルパートナーのネットワーク構築支援
- - グローバル拠点戦略やサプライチェーン戦略の策定
- - 組織のトランスフォーメーション支援
- - M&Aに関する包括的な支援
具体的には、エレクトロニクス領域やヘルスケア領域に焦点を当て、それぞれの市場進出や事業拡大を効果的に支援する体制を築いていくことに力を入れています。
エレクトロニクス領域への取り組み
CDIとArancaは、日系企業のインド市場への進出を強化するために、特にエレクトロニクス産業において新たな支援体制を構築します。近年のインドの成長が特に期待されている情報通信機器、家電、産業機械分野に注力し、国内生産力の向上を目指します。
ヘルスケア領域への取り組み
両社の強みを生かし、ヘルスケア領域でも多くの支援を行います。CDIは医療機器企業や医薬品企業に対する支援経験が豊富で、M&Aやマーケティング支援の体制を整え、日系企業の市場進出をサポートします。
まとめ
CDIとArancaの提携は、日本企業のグローバル戦略に新たな価値を加え、特にインドや米国市場での競争力を高めるものと期待されています。この提携を通じて、両社は日本企業の国際的な成長を促進し、共に発展する道を歩んでいくことでしょう。今後の展開に大いに注目が集まります。