次世代型太陽電池は新たな時代を切り開く!
NEDOが挑むタンデム太陽電池の開発
2023年に入って、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が新たに「次世代型太陽電池の開発」に取り組むことが発表されました。このプロジェクトでは、ペロブスカイトを利用したタンデム型太陽電池の性能向上を目指し、実証試験も含む具体的な研究開発が進められています。グリーンイノベーション基金事業の一環として、現在注目が集まっています。
グリーンイノベーション基金事業の意義
日本政府は2050年までにカーボンニュートラルを実現するため、2020年に「2050年カーボンニュートラル」の宣言を行いました。この目標に向け、経済産業省はNEDOに対して2兆円規模のグリーンイノベーション基金を設立し、企業の研究開発を支援しています。この基金を通じて、エネルギー・産業部門の構造転換を促進し、日本の産業の国際競争力の強化を図ることが狙いです。
タンデム太陽電池の開発内容
今回のプロジェクトでは、2社が採択され510MW以上の量産化を見込んでいます。タンデム型ペロブスカイト太陽電池は、シリコン系太陽電池に対抗できる技術として期待されています。高い変換効率を実現するためには、屋根設置や地上設置など、様々な社会実装形態を考慮し、詳しい性能検証を行う必要があります。
第1段階では、ペロブスカイトの変換効率30%以上、発電コスト12円/kWh以下を目指します。これにより、持続可能なエネルギーの普及を図る計画です。また、150億円以上の予算が投じられることにより、この目標の実現に向けた道筋が見えてきます。
2030年に向けた挑戦
研究開発の期間は2025年度から2030年度までの6年間を予定しており、その間に様々な実証試験が行われる予定です。特に、発電コストを低減させるための量産化技術の確立が求められます。つまり、短い時間で高効率な生産プロセスを実現することが、このプロジェクトの重要なカギとなります。
グリーン成長戦略との連携
この取り組みは「グリーン成長戦略」にも関連しており、政府の目指す「GX(グリーントランスフォーメーション)」を実現するための計画と密接に関連しています。エネルギーの安定供給や経済成長を同時に実現するため、国が一丸となった取り組みを続けていく必要があります。また、NEDOはこの情報を広く一般に伝えるため、特設サイトを設けています。
未来に向けた展望
今後の社会において、持続可能なエネルギーシステムが求められる中、次世代型タンデム太陽電池がその中心的な役割を担うことが期待されています。新たな技術の開発が進む中、多くの企業や研究機関が連携し、イノベーションを推進しています。これにより、日本の太陽光発電産業が国際的な競争力を強化できることを望むばかりです。
NEDOが進める次世代型太陽電池の取り組みが、温暖化対策やエネルギー政策において新たな道を切り開くことを期待しています。