山梨県とライフイズテックの協力による新たな試み
次世代デジタル人材の育成に取り組むライフイズテック株式会社(以下、ライフイズテック)は、山梨県、県内の商工団体、大学と共に「DX人材育成エコシステム創出事業」を新たにスタートしました。この取り組みは、地域の特性を活かしたデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指し、中高生と大学生が絡むサイクルを通じて、持続可能な人材育成の枠組みを作り上げるものです。
DX人材の育成サイクル
本事業による狙いは、中高生が初歩的なデジタル技術を学び、その知識を大学でさらに深めることで、地域内でのDX人材を安定的に供給することです。具体的には、大学生が中小企業のデジタル課題の解決に取り組むことで、実践的な経験を積むと同時に、地域経済の発展に寄与します。
主要プログラムの内容
本事業ではいくつかのプログラムが実施されます。
1.
中小企業DX課題PBL研修:大学生たちは、中小企業が抱える実際の課題に対してDXソリューションを考案し、実装する活動を行います。
2.
Yamanashi DX Leaders:中高生を指導できるリーダーを育成し、デジタルスキルを身につけることが目指されます。
3.
DX講義(県立大学向け):山梨県立大学の新入生全員へのデジタルスキル習得を支援し、実際に問題解決を体感する機会を提供します。
4.
Creative Hack! in Yamanashi:中高生に地域課題を自ら設定させ、その解決を目指すプロジェクトベースのプログラムです。
5.
Life is Tech! Lesson:山梨県内の高校向けプログラミング学習用教材を提供し、学生のDXリテラシーを高めます。
6.
デジタルスキルワークショップ:中学生向けに、短期間でデジタルスキルを学び、独自のプロダクトを制作する体験を提供します。
中小企業へのDX推進支援
さらに、山梨県の多くの中小企業はDXに対する意欲を持ちながらも、知識不足やリソースの制約に悩んでいます。そこで、生成AIを活用した「DX推進支援プラットフォーム」が構築され、中小企業のDX課題を解決する手助けが行われます。仕組みとして、企業が抱える具体的な課題をオペレーターが把握し、発注内容を整理する「仕様書自動生成機能」を持ち、大学生DX人材とのマッチングが行われる予定です。
また、経営指導員に向けたDX研修も実施され、中小企業の相談を受けるための知識とスキルを提供します。これにより、地域経済の活性化が期待されます。
事業の期待される成果
ライフイズテックと山梨県は、昨年度に実施したPBL事業を通じて、地域課題解決に向けた多様なプロダクトを生み出す成果を挙げています。今年度はさらなる地域貢献を目指し、DX人材の育成と活用の促進に注力します。これにより、地域全体でのDX推進が進むことで、経済的な成長と新たなサービス創出が望まれます。
ライフイズテックについて
ライフイズテック株式会社は2010年に設立され、次世代デジタル人材の育成を目指して活動しています。「中高生ひとり一人の可能性を最大限に伸ばす」という理念のもと、全国600以上の自治体での情報・プログラミング学習サービスを通じて、教育の向上を追求してきました。今後も教育を通じて地域社会とともに成長し続ける企業でありたいと考えています。