シニア世代の買い物事情
株式会社mitorizによる調査結果から、シニア世代の買い物行動についての洞察が浮かび上がりました。この調査は60歳以上の991人を対象に行われ、彼らの買い物頻度、時間帯、情報収集方法について詳しく探ります。
購買頻度の変化
買い物頻度は「週に2~3回」が最も多く、45.4%を占めます。一方、特に一人暮らしのシニアは「ほぼ毎日」買い物に出かける傾向が強く、52.1%に達しました。家族構成によっても違いが見受けられ、「配偶者と暮らす」世帯では、「週に2~3回」の回答が多いことがわかりました。
買い物の時間帯
買い物が行われる時間帯は主に夕方で、34.0%が「夕方」を選択。特に「ほぼ毎日」買い物に行く層は、18時以降に買い物をすることが多いようです。それに対し、購入頻度が少ない人は、行く時間場所があまり決まっていないとのこと。
買い物の楽しさ
79.7%のシニアが「買い物が気分転換になる」と回答。特に買い物を頻繁に行うシニアがその傾向を強く示しました。このことは、日々の買い物が彼らの生活リズムに重要な役割を果たしていることを示唆しています。
人気の買い物の場所
買い物先では、「スーパーマーケット」が圧倒的に95.5%の利用を誇る一方で、「ドラッグストア」は60.0%、そして「コンビニ」は32.7%となっています。特に、ドラッグストアがコンビニの1.8倍に上る利用率を示し、非常に高い支持を得ていることがわかります。この傾向の背景には、食料品や日用品、医薬品が一カ所で揃うという利便性が挙げられます。
買い物中の体験
「楽しい・嬉しい」と感じる買い物体験は約90%におよび、「お得感」や「偶然の発見」がそれに寄与しています。具体的には、「特売で安く買えた時」や「掘り出し物に出会った時」を楽しさを感じる瞬間として挙げています。また、買い物自体が外出や気分転換のきっかけになっていると答える人も多いです。
情報収集の手段
情報収集方法については、「店舗のアプリやLINE通知」が47.1%で最も多く、紙のチラシを上回る結果となりました。さらに、インターネットの検索を利用するシニアも23.8%に達しており、デジタル化が確実に進行しています。ただし、SNS利用は少なく、まだまだ普及途上の状態です。
まとめ
この調査から得られたデータは、シニア世代の買い物行動におけるデジタル化と身体的な動きが相互に影響していることを示しています。買い物は単なる物品の購入に留まらず、気分転換や社会とのつながりの場として機能していることが明らかになりました。これからもシニア世代のライフスタイルの変化に注目していきたいと思います。