王子ネピア、サステナブルブランドランキングで急上昇した理由とは

王子ネピア株式会社が、SDGsに関連する企業イメージ調査『Japan Sustainable Brands Index 2024』で注目を集めています。昨年度8位だった同社は、今年度は見事に第2位に躍進しました。この結果は、企業の持続可能なブランドイメージを測る「SDGs貢献イメージ得点」と、その具体的な取り組みを評価する「SDGs評価得点」に基づいています。両得点とも高得点を獲得したことで、生活者からの評価が高まっています。

環境への真摯な取り組み

王子ネピアは、持続可能な未来に向けた取り組みを積極的に行っています。2011年には、業界に先駆けて主要商品にFSC®認証紙を採用し、2017年には家庭紙業界で唯一、WWF®ジャパンと提携を結びました。2020年からはバイオマスインキを、2023年にはバイオマスフィルムをパッケージに採用するなど、環境に配慮した商品開発を推進しています。

さらに、独自の環境ラベル「ネピア環境マーク」を2019年に制定し、消費者が瞬時に環境配慮商品の判断ができるように設計されています。このマークは、地球環境への配慮を象徴するものとして、商品の認知向上につながっています。

新たなブランド戦略

2024年には、「人と地球に、ここちいい。」という新しいコーポレート・タグラインを策定しました。このフレーズには、顧客の日常生活に寄り添いながら、地球環境に対する責任を果たそうとする王子ネピアの姿勢が込められています。企業は、顧客の声に耳を傾け、日常の小さなお困りごとを解決する商品開発に注力しています。つまり、王子ネピアは製品を通じて消費者の生活を豊かにするだけでなく、地球環境の保護にも貢献する企業を目指しているのです。

環境負荷を減らす商品のリニューアル

王子ネピアは、2025年3月から製品のコンパクト化を進めています。これにより、ティッシュの品質を保ちながら、外装フィルムの使用量を減少させ、約12％の省プラスチック化を実現しました。これにより、トラックあたりの輸送効率が向上し、CO2排出量の削減にも貢献しています。実際、プレミアムソフトや他の商品での年間削減量の合算は、156台分のトラックによるCO2排出量に相当します。

王子ネピアの取り組みは、環境への配慮だけでなく、物流や小売業界の課題に対する解決にも繋がっています。これにより、より持続可能な社会の実現を目指しているのです。

まとめ

王子ネピアの躍進には、その環境配慮に対する真摯な姿勢や新たなブランド戦略が大きく寄与しています。2024年におけるランキング第2位の獲得は、ただの結果ではなく、未来へ向けたさらなる成長のスタート地点でもあるのかもしれません。今後も王子ネピアがどのように環境に優しい製品を提供し、持続可能な社会に向けた取り組みを続けていくのか、注目が望まれます。