みずほリサーチ&テクノロジーズ、サステナブル分野の統合的評価に関する勉強会報告書を発表!
みずほフィナンシャルグループの子会社であるみずほリサーチ&テクノロジーズは、2023年11月から「サステナブル分野の統合的評価に関する勉強会」を事務局として立ち上げ、学識者や民間企業と活発な議論を重ねてきました。この勉強会での議論結果を踏まえ、2024年3月5日に国立研究開発法人国立環境研究所との共同主催で「サステナビリティシンポジウム2024」を開催し、企業のサステナビリティ経営における統合的評価の重要性について広く発信しました。
統合的評価の必要性と課題
近年、企業のサステナビリティ経営は加速化しており、カーボンニュートラル、ネイチャーポジティブ、サーキュラーエコノミーといった分野への関心が高まっています。しかし、サステナビリティはこれらの分野だけに留まらず、多岐に渡る課題が存在し、各分野が相互に関係しているため、単独で取り組むのではなく、統合的な視点が必要とされています。
報告書では、国内外の環境政策動向やESG情報開示の動向などを分析し、サステナブル分野の統合的評価と取り組みが、企業にとって喫緊の課題となっていることを示しています。
トレードオフ/シナジーの事例と統合的評価手法
報告書では、サステナブル分野におけるトレードオフ(相反する関係)とシナジー(相乗効果)の事例を具体的に示し、企業が統合的評価を行う際に考慮すべき点を明らかにしています。
例えば、再生可能エネルギーの導入はカーボンニュートラルに貢献しますが、一方で自然環境への影響やコスト増といった課題も存在します。企業は、これらのトレードオフを理解した上で、地域性や実施手法などを考慮しながら、最適な統合的評価を実施する必要があります。
今後の取り組みに向けたステップ
報告書では、統合的評価の結果を具体的な取り組みにつなげるためのステップと、各主体(国際社会、政府、大学・研究機関、事業者、投資家・認証機関、市民・マスメディア)が取るべき行動について提言しています。
みずほリサーチ&テクノロジーズは、今後も企業の持続可能な取り組みを支援するため、学識者や企業との連携を強化し、統合的評価の普及に貢献していくとのことです。
報告書の詳細
「サステナブル分野の統合的評価に関する勉強会」とりまとめ報告書は、みずほリサーチ&テクノロジーズのウェブサイトからダウンロード可能です。
https://www.mizuho-rt.co.jp/company/release/2024/pdf/r08-sustaina-ases.pdf
この報告書は、企業がサステナビリティ経営を推進していく上で、非常に貴重な情報源となるでしょう。