CO2吸収材でサンゴ再生
2024-07-04 10:37:40

アサヒ飲料、CO2吸収材を活用したサンゴ移植の実証実験を開始!伊良部島で海洋環境保全へ

アサヒ飲料株式会社は、一般社団法人伊良部島環境協会と連携し、CO2吸収材を活用したサンゴ移植の実証実験を沖縄県伊良部島で開始しました。この取り組みは、CO2吸収材をサンゴ移植に活用する国内初の試みであり、サンゴ礁の保全とCO2の資源循環を促進することを目的としています。

実験では、CO2吸収材を配合したカーボンネガティブコンクリート製の基盤を使用します。この基盤は、製造段階で排出されるCO2を実質ゼロ以下に抑えることができるため、環境負荷の低減に貢献します。サンゴ移植の基盤にCO2吸収材を配合することで、炭酸カルシウムなどの成分がサンゴの骨格形成を促進し、通常の基盤と比較して発育が促進されることを期待しています。

アサヒ飲料は、2023年6月にグループ会社のアサヒユウアスが白化した養殖サンゴをアップサイクルした「海のマイボトル」を開発し、売上の一部を伊良部島環境協会に寄付することでサンゴ礁保全活動を支援してきました。今回の実証実験は、この取り組みをさらに発展させたもので、直接的なサンゴ礁保全活動にまで広がります。

実験では、1年以上の長期にわたってサンゴの育成状況を評価し、効果的な結果が得られれば、他の地域への展開も検討していく予定です。アサヒ飲料は、この取り組みを通じて、世界的に課題となっているサンゴ礁の保全に貢献することを目指しています。

CO2吸収材の活用と資源循環



アサヒ飲料は、CO2吸収材をサンゴ移植の基盤に活用するだけでなく、さまざまな分野でCO2の資源循環を推進しています。例えば、吸収したCO2を肥料やコンクリートの原料に配合し、土壌貯留やCO2固定化に活用する計画も検討しています。また、海中での藻場造成にも活用することで、ブルーカーボン生態系の再生を目指しています。

サステナビリティへの取り組み



アサヒ飲料は、サステナビリティの重要性を認識し、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。CO2排出量削減の中長期目標「アサヒカーボンゼロ」を掲げ、2040年までにCO2排出量をネットゼロとすることを目指しています。

今回のサンゴ移植の実証実験は、アサヒ飲料のサステナビリティへの取り組みの一環であり、地球環境の保全に貢献する重要な一歩となります。


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