理研ジェネシスが手掛ける新しい肺癌診断技術の承認
2025年7月17日、株式会社理研ジェネシスが製造販売する体外診断用医薬品「AmoyDx肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」が新たな承認を受けました。この承認により、本製品はEGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌に対するコンパニオン診断薬として、革新的な役割を果たすことが期待されています。
AmoyDx肺癌マルチ遺伝子PCRパネルの概要
AmoyDxは、非小細胞肺癌に関連する7種類のドライバー遺伝子に焦点を当てており、リアルタイムPCR法でそれらを同時に検出できる能力を持っています。具体的には、EGFR、ALK、ROS1、BRAF、MET、KRAS、RETという遺伝子変異を一度の測定で確認することが可能です。この技術により、患者への迅速かつ正確な診断が実現します。
今回の承認によって、AmoyDxは17種類の抗癌剤に対する適応判定を補助することが可能になり、特にアミバンタマブ(ライブリバント)およびラゼルチニブ(ラズクルーズ)との併用療法において、その価値をさらに高めることになります。これは、同薬剤群に対する患者の治療機会を広げ、より多くの患者さんに最適な治療を提供することに寄与するでしょう。
理研ジェネシスのビジョン
理研ジェネシスは、2007年に設立されて以来、個別化医療の分野で最先端の遺伝子解析技術やバイオインフォマティクスを活用したサービスを提供しています。同社の目標は、最新の技術を通じて、医療現場における実用化を促進し、患者さん一人ひとりに対して最適な治療法を提供することです。
この新たな承認は、理研ジェネシスが進める革新的な診断技術の一環であり、今後も同社は精密医療の進展に貢献していくことでしょう。
まとめ
「AmoyDx肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」の登場により、肺癌の治療における新たな道が開かれることが期待されています。個別化医療の進化は、患者の未来に大きな影響を与えるでしょう。理研ジェネシスは今後も、革新を追求し続ける姿勢を貫き、より多くの患者さんに貢献していくことを目指しています。