環境に優しい新素材、深共晶溶媒の最新研究
2024年10月15日、株式会社シーエムシー出版から新刊『月刊ファインケミカル 2024年10月号』が発売されます。注目の特集は「深共晶溶媒―次世代イオン性物質群の最新研究―」です。この特集では、環境に配慮した次世代の溶媒である深共晶溶媒に関する最新の研究成果が紹介されています。
深共晶溶媒とは?
深共晶溶媒は、低コストかつ低毒性の物質を混合し、加熱することで比較的簡単に生成できる溶媒です。その特徴としては、低揮発性や生分解性が挙げられ、環境負荷が低いことから、多様な分野での応用が期待されています。触媒や分離・抽出、さらに医薬品の製造でもその潜在能力が注目されています。
特集の内容
本号の特集においては、以下のようなテーマがカバーされます:
- - レアアースおよび貴金属の抽出分離: 深共晶溶媒を用いた新しい分離技術について。
- - リチウムイオン電池のリサイクル: 自然由来の深共晶溶媒による黒色物質からのレアメタル回収。
- - 新素材の合成: 糖類を基にした基幹物質、5-ヒドロキシメチルフルフラールの深共晶溶媒中での合成方法。
- - 医薬品原薬の結晶化: 深共晶溶媒を利用した多成分結晶化技術。
その他にも、ピリミジン系機能性化学品に関する連載や、スポーツ関連プロテイン市場の動向など、多彩な情報が満載です。
深共晶溶媒の研究者たち
特集には、以下の大学や企業からの専門家が寄稿しています:
- - 宮崎大学の馬場由成氏
- - GSアライアンスの森良平氏
- - 名古屋大学の松宮弘明氏
- - 佐賀大学の梅木辰也氏
- - 東邦大学の伊藤雅隆氏、寺島健仁氏、岡田至氏、冨澤元博氏
このように、第一線で活躍する研究者たちが深共晶溶媒の未来について語ります。
雑誌情報
『月刊ファインケミカル』は1972年に創刊し、国内で唯一のファインケミカル専門誌として長年扱われてきました。現在もアカデミアとインダストリーの橋渡しをする重要な役割を果たし、技術情報や市場動向を提供しています。特集内容に興味のある方は、ぜひ書店やECサイトで手に取ってみてください。
定価は税込7,700円で、毎月15日に発行される本誌を通じて、先端産業の動向を把握することができます。また、年間購読プランも用意されており、より深い知識を得るための手段としてお勧めです。
詳細は以下のURLをご覧ください。
月刊ファインケミカル 商品ページ