アメテックが提供する自動計測システム「CUBE-R」の全貌とその可能性

製造分野に新たな革新をもたらす、アメテック株式会社の「CUBE-R」は世界最速クラスの3Dスキャニング技術を装備した自動品質測定システムです。この装置は、特に生産現場におけるスループット向上と製品品質の向上を目指して設計されています。発売は2020年3月5日からで、日本および東アジアの製造業への導入が計画されています。

CUBE-Rの特長

「CUBE-R」は、最先端の光学3D測定スキャナー「MetraSCAN 3D-R」を備えた高性能ロボットアームによって動作します。このシステムは、自動測定を可能にする革新技術を駆使しており、最大3mのサイズの対象物を瞬時にスキャンし、高精度で測定結果を提供します。

超高速かつ高精度な計測

CUBE-Rは、480,000測定値/秒という驚異のスキャン速度を誇り、従来の装置と比べて約12倍の速度が実現されています。これにより、短時間で多くの対象物を検査することが可能です。また、最大0.030mmという高い精度を持ち、特に複雑な形状や材質に対しても対応できるよう設計されています。

安全で効率的なターンキーソリューション

本製品は、約4.1m四方の工業用セル内に全てのユニットが組み込まれたターンキーソリューションです。これにより、導入時の煩わしい準備やカスタマイズなしで、すぐに使用を開始できるという便利さがあります。導入から最短で3週間で稼働開始でき、生産現場のニーズに迅速に対応します。

光学式トラッカーと自動キャリブレーション

CUBE-Rには、C-Trackという光学式トラッカーが搭載されており、ポジショニングターゲットを用いて対象物の位置情報を正確に取得します。このシステムは、フォトグラメトリー技術に基づいて測定環境を確認し、測定の精度を保証します。さらに、「R-Series」オートキャリブレーション機能により、時間と共に生じる精度のブレを防ぎ、常に高い精度での測定を実現します。